「ハートネットTV 失った声で再現する」を見る/ソフト「ボイスター」
今日は12月13日。
書かれた文章を読み上げてくれる
音声読み上げソフトについては関心があって、
タブレットにも下記のアプリを入れて使っています。
9月18日放映の「ハートネットTV リハビリ・介護を生きる 私の声で話したい
② 失った声で再現をする」を見ました。
そこに出てきた文章読み上げソフトは、すぐれものでした。
勉強になりました。
この番組について、聞き書きをしたりしてまとめていきます。
番組では「本人の声」で読み上げてくれる音声読み上げソフトが紹介されました。
なぜ「本人の声」なのかと言うと、自発呼吸ができなくなったALS患者や、
喉のガンなどで手術をした患者のためなのです。
病気によって声を失ってしまった人でも、機械が「本人の声」で話してくれるのです。
番組では最初に「音声合成」という言葉を説明してくれました。
説明してくれたのは国立情報学研究所准教授の山岸順一さんです。
「音声合成」とは?
「コンピューターが入力された文章を人間の自然な音声で読み上げる技術」
と定義していました。以後、私のブログでも、「音声合成」を使っていきます。
かつてテレビで有名になった篠沢秀夫さんがベットに横たわる姿が映りました。
篠沢さんは2009年にALSと診断されて闘病中です。
気管を切開して人工呼吸器を使っているために、現在は声を出すことができません。
しかし、そんな篠沢さんの2012年の講演会の様子が流れ、
そこには篠沢さんの声が響いていました。
なぜか?
それは東京都大田区にあるシステム会社ウォンツがソフトを開発して、
篠沢さんの講演の手伝いをしたのです。
写真の渡辺さんは、次のように説明していました。
しゃべらせたい文字を入力してですね、リターン(キー)を押すと、
パソコンのソフトウェアが、その文字を、その人の声の音声に変えて、
スピーカーから音が出るようになっています。
簡単に説明していますが、この音声合成ソフトが起動するためには、
準備がいります。
利用者は、声を失う前に4時間程度、千余りの例文を読んで、
自分の声を収録しておかなければなりません。
こうして収録した声をパソコンに移します。
音を細かく区切り、子音と母音に分解するそうです。
もう気が遠くなるような作業に思えます。
でもまだまだ作業は続きます。
「三月」の中に出てくる母音「a」を聞いてみると、
同じ「a」でも、違うんです。
渡辺さんの説明です。
音声を合成する時には、何千こもある「a」の中から、
入力された文章に一番適当な「a」を探してきて、
それをまわりとのつながりも含めて、適当な「a」を探してきます。
ナレーターが言います。
こうして、どんな文章を打ち込んでも、
本人の声で自然に読み上げることができるのです。
とんでもない技術ですね。素晴らしい。
現在(番組放映時)、このソフトは70人が使っているそうです。
まだ70人なの。もっともっと使うべきです。
ソフトの名前は「ボイスター」です。
検索したら見つかりました。
さらに説明の映像もありました。
説明しているのは、渡辺さんではありませんでした。
篠沢さんは、声を収録していなかったけど、残されてた映像の声から、
篠沢さんの声を作り出したそうです。
上の映像では、そのことにも触れています。 (つづく)
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