1月の発達障がいの講座1・・・「やりましょう」を言い続ける
今日は2月1日。
新しい月のスタート。
2月4日は立春。何かが変わる節目。
お世話になっている占いのおばあさんによると、悪くない1年だと言っていました。
その言葉を信じて、迷ったら動こう。
今年になって1月20日と1月31日(昨日)の2回、
特別支援教育関係の講座に参加する機会がありました。
だんだん、特別支援の知識が身についてきたのか、
話がよくわかるようになってきました。
少しでも自分の血や肉になるように、ここに書き留めます。
1月20日 ほがらか学習会 基礎講座
講演演目「発達障がいの基礎知識あれこれ」
講師 名古屋市立大学大学院 精神・認知・行動医学分野
山田敦朗先生
〇DSM-5草案・・・広汎性発達障がい→自閉症スペクトラム障がいに統括。
自閉症障がい、アスペルガー障がい等のサブカテゴリー廃止
〇低学年のうちは、「~したら~してもよい」という取引もOK。楽しみは後での発想。
楽しみを先にやらせると、意欲が低下する。
〇低学年はやることをこちらで決める。しだいに本人に決めさせる。「じゃああなたはどうしたいの?」
〇よくある誤解=「分かっているのにやろうとしない。嫌だからといって言うことを聞かない。
これは症状ではなくてわがままである」
実は・・・「精神的な幼さ、気持ちのコントロールの未熟さ、わがままな行動といったそれ自体が
発達障害の症状である。」 ※確かになかなか「発達障害の症状」と思えない時があり。
〇子どもの症例を示し、どのような対策があるか示してくれた。
「症例:しろう 中2男子。忘れ物が多く、集中力に欠ける。
勉強が苦手でなんだかんだ理由をつけてやろうとしない。
宿題をやらなければならないのに、『やろうと思ったら邪魔が入った』
『やる気はあるのに、思うようにできない』『忘れてきてしまった』と言い訳ばかり。
対策:ブロークン・レコード
「そんなこと言っているからできないの!」 と注意するのではなく、
「そうか。やろうという気持ちはあったんだよね。そんなことがあると嫌だよね。でも、やろう。」
「でも、やろう」「やりましょう」を言い続ける。ブロークン・レコード=壊れたレコード。なるほど。
ブロークンレコードテクニック=冷静に、淡々と繰り返し指示する。
〇「やればできるのにやれない?」
勉強の中でも「取り組める力」は「理解力」よりも対処が難しい。
※「取り組める力」・・・思い当たることがしっかりある。この力を育てる手だてが大事。
〇自閉症スペクトラム障害の子どもに対する学校でのソーシャルスキルトレーニング方法
障がいの子どものいるクラスの正常健常児PEER(ピア/仲間)がターゲット。
目標は、友達をつくることが難しいASD(自閉症スペクトラム障害)児に
適切で有意義な社会相互関係を増やすこと。
孤立している子の見分け方、その子の誘い方など。
直接指示、見本、ロールプレイ、模擬などで社会支援するよう訓練
誰のためにやっているのかは明かさない。
※この方法についてはもう少し勉強が必要。一緒に講座に参加した人が、
最も印象的な話だったと言っていました。その人にも聞きたい。
〇講座の最後に示された図
3層のピラミッド図
【技法】視覚的支援 等
【知識】発達障害の特徴は?等
【基本的な心構え】丁寧に・突き放さない・骨を折る
技法や知識も重要だが、一番大事なのは基本的な心構えである。
「丁寧に」「骨を折る」は地道にやればできること。これは面倒くさがらずにやりたい。
コメント