サリチル酸メチルの役割/ツユクサの受粉作戦
今日は10月16日。
昨日から半ズボンを止めて、長ズボンのジャージにしました。
朝晩寒くなってきました。
ミズメのことを以前書きました。
ミズメの枝を折ったりして匂いをかぐと、サロンパスの匂いがします。
匂いの元は、サリチル酸メチルでした。
なぜこの成分がミズメに含まれているかは、謎でした。
この記事を読んだ同僚の先生が、サリチル酸メチルのことが書いてあるよと、
本を貸してくれました。
「花のふしぎ100」(田中修著 ソフトバンククリエイティブ)です。
サリチル酸メチルの効果について書いてありました。
ウキクサの実験によって、サリチル酸メチルには、
ツボミをつけさせ、開花させる働きがあることが判明しています。
植物にとって重要な役割をはたしていました。
ミズメではどのような働きがあるのでしょうか。
この本にはいくつか面白い花が紹介されていました。
もう一度しっかり観察したくなったのが、ツユクサ。
ツユクサの受粉に関する話が興味深かったです。
ツユクサの花は朝咲きます。
夕方には閉じます。
開花した時は、長い雌しべが1本、少し短い雄しべが2本あります。
昼は虫が飛んできて、花粉を他の株に運びます。
これがベストの受粉です。
しかし、虫がやってこない可能性もあります。
ツユクサは、その場合も考えています。
最初別々に伸びていて、知らぬ顔をしていた雄しべ・雌しべが、
昼過ぎになると、雄しべと雌しべが先端から丸まるように巻きあがってきて、お互いがからまります。
その結果自家受粉が成立して、タネができます。
ベストの受粉ではないけど、タネができないよりはましだということで、
自家受粉が行われるわけです。
いやはや面白い話です。
ツユクサの観察を今一度してみたくなりました。
確かに最近寒いね←
投稿: うた | 2012年10月18日 (木) 20:14
そうでしょう。
長袖になる日も近し。
投稿: いっぱい道草 | 2012年10月19日 (金) 05:56