8000m以上の場所での感覚
今日は9月27日。
9月も押し迫ってきました。
8月16日放映の「夏体感!グレートサミット」(NHK)を見ました。
その中で、8000m級の山に登るとどんな状態になるかよくわかる表現がありました。
印象に残ったので、このブログに書いておきます。
番組のゲストとして、日本人初で8000m14座を完登した竹内洋岳さんが登場しました。
竹内さんが、14座の最後に登ったダウラギリ登山の様子が、
映像で紹介されました。
最後のは雪崩の写真です。
30分ほど前に通過した場所で起こった雪崩です。
ダウラギリ頂上で撮影された写真です。
この写真から会話が始まりました。
竹内:この写真を見るとなんかちょっと遠くに見えますけどね、
あの岩は決して大きくなくて、ここからわずか、もうちょっとです。
中島:頂上は狭いんですか?
竹内:頂上は狭かったですね~。
本当は立って写真を撮りたかったんですけれど、
風がすごく強くて、そして寒くてですね、もう立ったりですね、
ヤッホーなんて言っている場合じゃなかったです。(中略)
内多アナ:頂上で達成感を味わうような余裕はないんですね。
竹内:頂上について最初に思うことは、「早く帰りたい」
永井:4000mに登った時に、まだ居たい、もっと景色を楽しみたいな~(と思った)
でも8000mというと別世界じゃないですか、
実際どんな感覚なんですかね。
竹内:もう生命感が全くない、人間がとてもそこで生きていけるような感じがしないですね。
私がそこにいることがあまりに不自然に見える。
もう早くそこから遠ざかりたいという感じです。
それは、息を止めて深い川の淵とかにぷくぷくぷく・・・と潜っていって、
そして底に、息が続く限り潜っていって、
底に触れて、粋が続く限りで戻ってくるような感じだと思いますね。
中山:聞いているだけで息苦しい。
昔、淵に飛び込んで潜った体験があります。
潜っていくときは調子よく行きました。
しかし、その後に恐怖あり。
水面まで戻るときが、息苦しく、すごく距離を感じました。
今回の竹内さんの話を聞いて、その体験を思い出し、
8000mの場所での感覚がすごくよくわかりました。
この感覚がわかったことで、マンガ「岳」の17・18巻が楽しめました。
「岳」については、また後日。
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