明治の郵便箱(ポスト)
今日は4月30日。
前投稿のつづき。
もうじき100年以上過去に行ってしまう明治時代のことを書きます。
本「明治・大正 日本人の意外な常識」(後藤寿一監修/じっぴコンパクト新書)より。
飛脚制度が郵便制度に改められたのは1871年(明治4年)のことでした。
切手を使用して、全国均一料金にしたこと。
郵便ポストを各所に設置して、誰でもどこからでも自由に手紙を出せるようになったこと。
これらは画期的なことでした。
しかし開始直後の郵便制度はさまざまなトラブルがあったようです。
郵便脚夫がしばしば強盗に襲われたため、
郵便脚夫に六連発のピストルを携帯させたほどである。
郵便の配達も当時は命がけだったのである。 (112p)
これは以前NHKのドラマ「タイムスクープハンター」でやっていた。
昨年の6月放映。手に汗を握る展開。このドラマはうまくストーリーをつくっていて面白い。
そもそも「郵便」という言葉が理解されておらず、
道端に設置された黒色で縦長の郵便ポストがなんの箱なのかわからない人も多かった。
そのため郵便箱と書かれた表書きを「たれべんばこ(垂便箱?)」と読み、
公衆トイレと間違えて使うという珍事が起こった。
たまたま同時期に初の公衆便所が設置されていたことも紛らわしさを助長させた一因だと思われる。
(113p)
そんな被害にあった黒色のポストは、明治40年代になって鉄製の赤い丸ポストの登場で、
消えていきました。
勤務校の庭にも昔懐かしい鉄製の赤い丸ポストがあります。
実際には機能していないポストです。学習のためなのか・・・設置されています。
しかし、昨年、新しく来た先生が、機能しているポストと勘違いして、
友人への手紙を投函していました。
何か月もして、そのポストを開ける機会があって、その手紙が発見されました。
みんなで大笑い。涙が出るほどの笑いでした。
のんびりした先生なので、返事がないことをあまり苦にしていなかったようです。
まだ次の投稿につづく。今度はトンカツの話を書きたい。
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