西宮研修6・・・できていない子に今一番アドバイスができるね
今日は1月15日。
前投稿のつづき。
〇かけ算の筆算。なかなかできなかった子ができた。
キッキョさんに丸をうってもらっていました。
その時にキッキョさんがこう言いました。
「できていない子に今一番アドバイスができるね。
どうやってやったらできるか言えるね」
そうだよね。できなかった子ができた時の喜びを最新に味わっているし、
どうやったらできるか体験したばかり。できない子の気持ちもよくわかる。
最も優れたアドバイザーです。いいこと言いますね。
〇子どもが荒れるのは、周りの仲間から離れてしまった時。
存在場所がなくなって自暴自棄になったり、他の校区の同じような子と結びついてしまう。
教師と子どもの付き合いは。1年か2年。
でもキッキョさんの勤務校は、中学校もそのまま上がり、他の小学校からは来ない。
つまり、小中学校の9年間は、同じメンバーということです。
だから学び合いによる横のつながりが必要になってくるそうです。
周りのメンバーとつながっていたら、生徒指導上の問題行動も減少する。
キッキョさんの考えでもあり願いでした。
〇学び合いを知ってから、私も横のつながりを特に意識するようになりました。
学び合いを意識して始めた昨年度、6年生の担任でした。
最初は、人を馬鹿にしたりするギスギスした学級でした。
学び合いの実践は十分できませんでしたが、
横のつながりは作ろうと自然と言ってたり、指示をしていたのでしょう。
最後は和やかな学級になったと思います。
中学校は4つの小学校から子どもたちが集まります。
「中学に行って、だれか困っていたら、幼馴染のみんなが声をかけてあげりんよ」
そんなことを言っていました。
〇キッキョさんが何度も授業中に「みんなができるように」と言っていました。
これが基本。
ずっと言ってきたんだろううな。
〇6年生の国語の授業を見せてもらいました。
一人一人指名されて音読。読み終わった時に、他の子どもたちから自然に拍手。
決して大きな声ではない音読だけど、周りの子はわかっているのです、進歩を。
だから自然に拍手が出るのでしょう。
その後に、担任の先生がいくつかほめ言葉。
そのほめ言葉が、自然と次に読む人の注意点になっていきます。
いい感じの音読でした。
「読みたい人?」と先生が聞いたら、ほとんどの子が挙手。そりゃあそうだ。
読んだ後、気持ちよくなれるから。
〇同じく6年生の国語で思ったこと。
音読後、課題に向けて子どもたちが動き始めました。学び合いのスタート。
与えられた時間がけっこう多い。15分とか20分とか。
これは他学級でも感じました。
5分とか短い時間でどんどんやっていった方がいいと考えていましたが、
この学校では違うようです。
キッキョさんがまた教えてくれました。
「時間をたくさん与えたほうが、子どもたちの力がより発揮されます」
〇6年の課題は、他の子の意見を10人は聞いてくること。
そしてその後に、心に残った意見をメモして、
それらの意見をあげながら自分の意見をまとめる。
「Aさんはこう言っている、Bさんもこう言っている、しかしCさんはこう言っている。
自分はCさんの意見に近くてこういう意見だ」といった具合に。
う~ん、こんな感じだと思います。学び合いならではの意見づくりだと思いました。
こういうことができる発問である必要はあるなと思いました。
〇1年生の音読を見ました。
穏やかに読めていていいなと思いました。
〇2年生の国語で、班学習を見ました。
いろはうたの中から「あいうえお」をみんなで探していました。夢中でした。
〇4年生の算数を見ました。
難しい発問に、子どもたちが一生懸命考えていました。
そんなの無理~とうちの学級なら出そうです。
〇掃除も給食も、キッキョさんのクラスで体験。
いろいろ話ができて
すっかり顔なじみになれてよかったです。
みんなが4年生になったらまた会えるかも・・・・1年後の1月に研究発表があるそうです。
給食の時間に、各係が、みんなの前でいろいろなことを発表していました。
ほとんどの子が発表していました。
授業中だってみんなが交流している学級だから、ある程度平気なんだろうなあ。(つづく)
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