図工の授業4・・・授業の流れ
今日は11月26日。
前投稿のつづき。
「小学校 図画工作科の指導」(建帛社)によると、
紹介した2枚の絵を題材にして授業をします。
2つの絵を、疾走する馬に着目して比較鑑賞することを通して、
馬の激しい動き(スピード感)を表現させるために、
作者がどのおうな工夫をしているかに気付かせるとともに、
それぞれの表現様式の違いに目を向けさせることである。(143-144p)
本に載っていた授業の流れを参考にして、次のような授業の流れを作りました。
〇二つの作品を見せて、それぞれの絵のいいなと思ったところを
できるだけワークシートに書かせ、発表させる。
※作者と作品名などについて知らせる。
〇「どっちの馬が速そうか」と問うて、その理由まで考えさせ発表させる。
※「ジェリコーの絵には実際には有り得ないところがあります。何か?」と問うて考えさせる。
〇授業の感想を書かせる。
今年度の授業では、気づかせることに主眼を置いてきました。
したがって、当初の案では、気づいたこと思ったことわかったことを
できるだけたくさん書かせようと思っていました。
しかし、部会で相談した時に、「鑑賞」はいいところを見つけることだから、
いいところに目をつけるのがいいのではと指摘され、
なるほどと思って発問を変えました。
いいところに「気づく」のだから同じだと考えました。
この点については、指導員の先生から、授業後の指導で、
単純に「気づいたこと」を書かせて発表させることで、
絵のいいところにや主題にも迫れると言われました。
とにかく「気づく」ことがスタートなのです。
やはり「気づく」は大事な力、心構えだと再認識しました。
でも上記の流れでよかったと思います。
反省点は、絵のタイトルや作者名を早めに言ってしまったこと。
いいなと思ったところを発表させた後でよかったと思いました。
競馬の場面であるとか、浮世絵であるとか、説明しなくても、
子どもたちが気づいていくことです。
授業の最後に、「ジェリコーの絵には実際には有り得ないところがあります。何か?」と聞きました。
5人ぐらい指名したところで、正解が出ました。
どよめきがありました。
作者の工夫であることを話して、感想を書かせて授業終了。
時間ピッタリでした。
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