よっちゃんの話「なぜお母さんというか」
今日は5月8日。
先週の金曜日(5月6日)、FM豊橋の渡辺欣生(よっちゃん)の話。
なぜ「お母さん」は、「お母さん」と呼ばれるか。
もとは武家の呼び方である「御方様(おかたさま/おんかたさま)」がもとだそうです。
御方様は「北の方(きたのかた)」から来ています。
武家の奥さんは、家の最も奥(つまり北)にいたため「北の方」と呼ばれました。
「北の方」→「御方様」「方様(かたさま)」→ここですんなり「お母さん」になったわけでなく、
江戸末期、呼び方が2分されます。
武家社会では「お母様」「かか様」、庶民は「おっかあ」だったそうです。
今、私の息子はよく「あっかあ」と言っています。さすが庶民!
「お母さん」が誕生したのは、明治の終わりの頃の国定教科書。
上流階級と庶民の呼び方の中間をとって、「お母さん」を教科書上に登場させました。
これは不評でした。
そんな言い方はだれもしていないと。
でも国はこの言葉を変えずに通しました。
その結果、「お母さん」が当たり前になったというわけです。
その国定教科書は揶揄されて、「お母さん読本」と呼ばれたそうです。
以上がよっちゃんの話。こんな面白い話を、巧みな話術で話すので、引き込まれました。
「お母さん読本」が気になります。
次のサイトによると、
明治37年の国定教科書で、ここで「お母さん」だけでなく、「お父さん」も登場したようです。
明治37年は1904年。107年前。
時代劇の「お父さん」「お母さん」は存在しない。
武家ならば「おととさま」「おかあさま」、庶民なら「おっとお」「おっかあ」
まあ、そうなっているかな。
今晩のドラマ「JIN~仁~」第4話もそんな視点で見てみるか。
今日は母の日。
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