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2011年4月 7日 (木)

大震災の中の一つ一つのドラマ/ダンプ疾走・30人を救う

    

東日本大震災の新聞スクラップをするようになって、

大震災という未曽有の災害の中で、

数多(あまた)のドラマがあったのだと思いました。

ドラマなんていう言葉は似合わないかもしれません。

痛烈な現実の出来事・・・「ドラマ」よりは「出来事」のほうがリアルです。

亡くなった人たちは、自分たちの身に起こった出来事については語れません。

生還者による話のみです。

したがって、私が耳にできる出来事は、ほんの一部でしょう。

それなのに、その多さに驚いています。

でもできるだけたくさんの出来事を知るように努力し、

このブログに一つ一つ書き留めていこうと思います。

生きていた証、今も頑張って生きている証を確認していきたいと思います。

こんな人がいた、こんな人がいる。しっかり確認していきたい。

    

今朝、インターネットのニュースで見つけたニュースをここに引用します。

河北新報社のニュースです。http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110406t13047.htm

  

ダンプ疾走、30人救う

   

仙台市宮城野区蒲生地区で震災発生時、地元の土建業の男性が、

住民ら30人余りをダンプカーで運び、救助していた。

会社周辺と避難所の中野小を往復しているうちに津波は背後まで迫ったが、

必死の運転でJR中野栄駅付近に逃れることができた。

救助された住民は「ダンプに乗せてもらえなかったら、確実に津波にのまれていた」と感謝している。


男性は泉区の土建業小野喜満さん(41)。

実家と会社は蒲生地区にあり、3月11日は会社近くの現場で作業中に地震に遭い、

大津波警報のサイレンを聞いた。

すぐに路上にいた高齢者らを2トンダンプの荷台に乗せ、南西に約500メートル離れた中野小に搬送。

おいの小野亮輔さん(22)ら若い住民の力も借りて、2往復で約10人を学校へ送り届けた。

もう1往復しようと、会社付近に戻ったころ、津波が蒲生干潟の方から防波堤を越えて来た。

周辺の家屋は次々と崩れ、中野小に向かう道も刻々と水位が上がっていた。

小野さんは通れる道を選び、無我夢中でハンドルを操作。

津波に追われながら、知り合いの高齢者や路肩を走って逃げていた配送会社の従業員13人を荷台に乗せ、

西側に向かった。

中野栄駅近くで歩道橋が見えると、ダンプを乗り捨て、全員で駆け上がった。

津波はぎりぎりまで迫って、徐々に引いていった。

歩道橋で水位が下がるのを待つ間、雪が降ってきた。

小野さんは寒さの中でも、「生きている」と実感したという。

小野さんの知り合いで一緒に歩道橋に上り、難を逃れた主婦小野安子さん(69)は

「喜満さんが来てくれなかったら死んでいた。感謝しきれない」と語る。

小野喜満さんの家族は無事だったが、実家と会社は津波に流された。

ほぼ毎日、仕事の再開を目指して道具の回収などに蒲生を訪れるが、

「人を救えたのは良かったけど、蒲生に来るたび、もっと助けられなかったのか、と考えてしまう」と話している。

(亀山貴裕)

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ダンプで高齢の住民らを助けた小野さん(右)とおいの亮輔さん=仙台市宮城野区蒲生      

  110406y301

    

きっとベストを尽くしたであろうに、「もっと助けられなかったのか」と悩む小野さん。

きっと流されていく人たちを目撃したのでしょう。

他の記事で、何人かを助けた人が、

母親と娘が上に載った状態で屋根ごと流されるのを目撃。

どうしようもできなかったと悔いていました。

いくらたくさんの人を助けても、助けられなかった人たちのことを思うと、

笑顔にはなかなかなれないと思います。

    

   

でもなあ、安全な場所で、こうやって被災した人たちの気持ちを論じている自分にハタと気づいてしまう。

私がやっていることは何だ?意味があるのか?

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大震災の中の一つ一つのドラマ/ダンプ疾走・30人を救うを参照しているブログ:

コメント

ぜひ、こうした方々がいたこと、そして、未曽有の災害を、蘇州の子供たちにもつたえていけたらと思います。

つい10分前に起床。日本時間8日午前3時30分。
いち教員さんのコメントを見て興奮してます。
見れたのですね、中国で、このブログ。うれしいなあ。
コメントをありがとうございます。
いよいよ新天地でのお仕事が始まりますね。頑張ってください。
今からまた1本、大震災新聞スクラップを書き始めます。
読んでみてください。それではこれで。

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