尊徳の教え「奪うに益なく、譲るに益あり 」
今日は11月21日。
同僚の先生から本を借りて読書。
「二宮尊徳に学ぶ経営の知恵」(産業能率大学出版部刊)
二宮尊徳に学ぶ経営の知恵―600の村を救済した“報徳仕法”とは 大貫 章 産能大出版部 2006-06-15 売り上げランキング : 211028 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
二宮金次郎像調べを始めていますが、
そもそも二宮金次郎がどんなことをした人なのか知りたくて読むことにしました。
天明7年7月23日(1787年9月4日)に、
現在の神奈川県小田原市に生まれました。
安政3年10月20日(1856年11月17日)没。
天保の大飢饉を乗り切り、天保の改革の水野忠邦にも登用されています。
この本には、二宮尊徳の教えがいくつか書いてあります。
その一つ。
「奪うに益なく、譲るに益あり -自助と互助の協働社会づくりー」(136p)に注目。
そこには理想とも思える社会が書かれていますが、
二宮尊徳は実際に行っているわけで、したがって注目しました。
勤労によって得た自己の収入の中から、
分度を立てて余財を産み出し、
その余財の一部を社会・公共のために提供することを、
報徳の用語で「譲(または推譲)」という。
尊徳の村おこしの仕法の事業は、ほとんどの場合、
何人かの人の推譲るによって始められ、
やがて多くの人たちの勤労と推譲に支えられて達成されていった。(136p)
自己財産を増やすことだけにとらわれず、
この辺りが適当と思われる生活ができるなら、
余財を提供して基金にして、村の経営に生かそうという考え方。
二宮尊徳が、600の村を救済した基本的な考え方の一つです。
「奪うに益なく、譲るに益あり」・・・あらためていい言葉だなあと思います。
最後に、二宮尊徳はとても大きな人だったことを。
身長は約六尺(182㎝)、体重は二十五貫(94㎏)だったそうです。
よく育ちました。
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