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2010年8月 1日 (日)

「教師のチカラ 2010年 春号」より

   

今日は8月1日。

今年の「秋味」の発売日を調べました。

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8月25日(水)です。

おそらくフライング発売があって、前日の24日には飲んでいることになるでしょう。

今年は発売20年目。デザインも少々濃い目になって、これはこれでいいな。

楽しみです。

          

      

 日本標準から「教師のチカラ」が春に創刊。夏号も出ました。

この2冊から、いいなと思う文を引用します。

    

2010年春号より。

私が、小学校から入学してくる生徒の「育ち」を見る視点は、

ずばり次の三つである。

「スピード」「正確さ」「継続性」

(中略)

音読の「スピード」なら、350字を1分程度。

教科書のページをめくる時、前のページの最後の行にさしかかったらめくり始めることができる。

「正確さ」なら、漢字の読みもさることながら、

ひらがなやカタカナの意味上のまとまりを

意識してよどみなく読める。

さらに、授業中に、姿勢を崩さず、教師の話を、

「継続」して20分聴くことができる。

いずれも普通の小学校の先生が、

意識を持って取り組めば、

大半の子どもたちに育てることができる技量だ。

私は「名人教師」はいらないが、

こうした具体的な目標を設定して子どもの「育ち」に関わる

「町医者教師」がたくさん増えてほしいと願っている。(北海道・石川晋先生・11p)

      

    

「挨拶・返事は、自分がもっている力を全て発揮する行いの、

最も簡単な行いである」と考えている。

学校生活のあらゆる場面で、自分のもっている力を

全て発揮してもらいたいと願っている。

挨拶・返事は一日の生活の中で、何度も行う機会がある。

つまり、子どもを鍛えるチャンスがたくさんあるということである。

子どもに力を全て発揮させる経験をさせ、

力を解放させていく。

すると、子どもたちは他の場面でも力を解放し、もっている力を全て発揮するようになる。

(群馬県・長谷部桂一先生・20p)

    

     

清掃に一生懸命取り組む子は、

自分の力を周りの人のために使える子である。

当然、周りから好かれる人になる。

清掃に一生懸命取り組むように育てることは、

幸せな人生を歩む上からも大変重要である。

また、清掃によってきれいになる楽しさを味わわせたり、

きれいになったことで周りの人が喜ぶ体験を味わわせたりすることは、

望ましい勤労観を形成するためにも大切である。

(中略)

子どもをほめるには、ほめる種まきをするとよい。

一番よいのは、教師も一緒に清掃をすることである。

清掃をしながら指示やお願いをするのである。

指示したことができたらほめる。

そのうちに指示しないことまでするようになり、さらにほめることができる。

(宮崎県・大木場俊弘先生・36p)

     

    

対談(深澤先生、杉渕先生)

(深澤)私はよく授業中「できた子もってきなさい」と言うけれど、

あれは1体1を作っているんです。

それをできるだけ作る。

帰るときは「握手したい子は来なさい」。

朝は私との挨拶。挨拶は1体1だから。

(杉渕)1体1を意識的に作っている。

(深澤)ある瞬間に1体1の関係を教室の中にぽーんと作らなければいけない。

私は、全員の子と、最低1日に5回は1体1の瞬間を作る。

(杉渕)1日5回だから1週間に25回。多い子は100回!

(深澤)私は1年の最初に、心の中で「おまえたちはこの1年間かなりキツイぞ」と言う。

それを乗り越えるたくましさを育てたい。

その場合、絶対必要なのは1体1のパイプ。それがないとダメ。

いざというときに通じない。

(杉渕)今の流行語でいえば縦糸ですか。(40-41p)  

     

    

がんばっている子どもたちの一日をお説教で終わる必要はない。

1日の最後は楽しい雰囲気で終わりたいと考えている。

そこで、今の私のクラスの帰りの会は、各係が交代で、

クラスみんなを楽しませる企画を行うだけにしている。

そして、最後は、楽しいことを一つやって帰らせている。

「最初はグー。ジャンケン、ポン!」

教師の合図に合わせ、一斉に一人一人が教師とジャンケンをする。

勝った子のみ「さようなら」できる。

たったこれだけの遊びでも、子どもたちは大喜びである。

子どもたちは、厳しい指導に耐えた一日であっても、

最後でリフレッシュされる。

そして、「明日からもがんばろう!」と思うのである。(山口県・中村健一先生・60p)

  

  

算数はもともと動きを伴っています。

たし算には「合わせる」や「増える」といった動きがあり、

平均には「ならす」があるように、

算数は随所に「動き」が出てきます。

その動きを数に置き換えて思考するのが算数です。

だから、「動きを見せる」ことが大切な表現となるのです。(横山験也先生・78p)

    

     

5.6人に好きな数字を順番に言わせていく。

最後の子が言うとまた最初の子に戻る。

これを繰り返し、まだ誰も言っていない数字を言い続けた子が勝利する。

途中で誰かが言った数字を言ったらアウト。

30(サーティ)と言われるゲームである。

(中略)

このゲームを2.3回した後に「マジカルナンバー7」の話をする。

人間の記憶力に関する話である。

「人間は一度に覚えられるのは7つほどが限界である。

短期の記憶には7つのコップがあり、そのコップに一つずつ数字を入れていく。

そのコップが一杯になると、

どれかのコップと入れ替えないといけないので忘れていく。

しかし、九九など長い間覚えているものもある。

それは、繰り返し何度も唱えたから長期の記憶力の領域に記憶されているのである。

短期の記憶力を鍛えるのは

入れ物を増やすことではなく入れ方を工夫するのである

語呂合わせや、野球選手の背番号などと関係させたり、

一つの入れ物に複数の数字を入れる工夫である。

これが短期の記憶力の鍛え方である」

※電子黒板に映すといいアイテム=http://kinchan6.web.infoseek.co.jp/sample/30.html

(兵庫県・金川秀人先生・46p)

      

たくさん引用しました。

いつも書くことですが、こうやって打ち込んで、

機会があるたびに読んで、自分の血や肉になってほしいです。

次の投稿では「夏号」から引用します。

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