おしゃべり自動販売機
先日出勤時に自動販売機でジュースを購入。
お金を投入したら、自動販売機がしゃべり始めました。
「温かい飲み物、どうでっか」
購入後。
「おおきに。いってらっしゃい」
関西弁の男の人の声でした。
「いってらっしゃい」?
朝だからいいけど、晩に同じことを言っていたら、おかしいぞ。
晩になったら、この自動販売機は何と言うのだろう?
疑問に思ってしまいました。
よせばいいのに、昨晩その自動販売機でジュースを買いました。
お金を入れました。
「こんばんは」
お、朝とは違う。今度は女の人の声。
購入後。
「ありがとうございました。お疲れ様でした」
なるほどね、このパターンか。標準語でした。
この自動販売機は、ダイドーの「おしゃべり自動販売機」でした。
調べればちゃんと、自動販売機の「開発物語」まであります。
http://www.dydo.co.jp/corporate/jihanki/story/story1.html
(2008年、開発者へのインタビューです)
声で説明する自販機は、当社でも25年ほど前に設置していた事がありますが、
当時は機械がしゃべる事になじみが無く、
「気持ち悪い」とか「うるさい」など、なかなか受け入れられず、
以来、自販機がしゃべることは業界のタブー!?とされてきました。
そうか、そうだったんだ。確かにしゃべる自動販売機は今までも見たことがあります。
しかし、25年経った世の中を見ると、銀行のATMや駅の券売機など、
しゃべる機械はいくらでも世の中にある...。
そこで改めて考えました。「今ならしゃべっても違和感無いんじゃないか」と。
とは言うもののしゃべるのは自販機です。
より温かみを出すために無機質な合成音声では無く、
人間の声を使うことにしました。実際に、声優さんに感情を込めていただき、
まさに自販機の前にいるお客様に語りかけるように収録しました。(中略)
その後、テレビなどで関西弁が日常会話的に使われていることをヒントに、
誰が聞いてもわかりやすい関西弁のおしゃべり機能を追加。
全国の自販機に導入しました。
昨晩の自販機はこれですね。
フレンドリーなイメージと軽やかな男性の声で親しみやすいイントネーションが話題となり、
おしゃべり機能が市民権を得つつあるなと感じたのもこの頃です。
2005年になると、外国語をしゃべる自販機の登場です。
英語・ポルトガル語・中国語を、観光客などが多く訪れる地域に設置。
同時に、標準語バージョンには、年末年始やクリスマスといった季節のイベントにも対応したフレーズを加えました。
さらに津軽弁、名古屋弁、博多弁も加わり、より地域色を強めたおしゃべり機能が登場し・・・・(後略)
外国語に、名古屋弁などなど。いいですね。出会ってみたいです。
しかし、何にでもかかわった人がいて、歴史があります。
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