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2010年1月26日 (火)

星空観望会5/M78星雲

オリオン座には見所がたくさんあると教えてもらいました。

三ツ星の一番下の星の近くにあるの馬頭星雲

そしてM78星雲もあり。

M78星雲はウルトラマンの故郷として有名。

1500光年先にある星雲。

この星雲は見させてもらいましたが、よくわかりませんでした。

地味な星雲です。

ウルトラマンは3分間怪獣と戦うために、1500年かけてやってくると講師の先生が言っていました。

往復なら3000年!

   

さらに講師さんは面白い話を教えてくれました。

実はM78星雲ではなくて、M87星雲のウルトラマンの故郷としていたそうです。

しかしミスがあってM78星雲になってしまったとのこと。

この面白い話を詳しく書いたものはないか探しました。

ちゃんとありました。

「星空の散歩道」http://www.mitsubishielectric.co.jp/dspace/column/cw40.html

一部引用します。 

   

筆者は昔から、どうしてこんなちっぽけな星雲がウルトラマンの故郷になったのか、不思議だった。

とりたてて何の特徴もないし、天文ファンでさえ、あまり好んで見ようとするものではない。

いってみれば無名の星雲である。

メシエ天体の中から、同じ種類の星雲を選ぶとすれば、

オリオン大星雲M42のほうがずっとよかったはずである。

どうして、こんな何でもない天体を選んだのか、ずっと疑問だったのである。

その謎を解く鍵は、実は東から上ってくる春の星座:おとめ座にあった。

おとめ座は、われわれから最も近いおとめ座銀河団と呼ばれる銀河の集団である。

その数も規模も半端ではなく、われわれの銀河系が属する集団がせいぜい50個に満たない局部銀河群であるのに対して、

おとめ座銀河団は優に千個を超える。

まさに銀河の宝庫であり、その研究には欠かせないフィールドになっている。

おとめ座銀河団の中心にどーんと居座っている巨大な楕円銀河がM87である。

通常の渦巻銀河が十個以上も集まったような巨大な銀河で、

非常に強い電波やX線が放射されていることも異常であった。

もともと普通の楕円銀河の中にはほとんどガスや塵がなく、

比較的古い星ばかりなので、密度が薄くすかすかなはずである。

そんなすかすかな銀河の中から、どうして強い電波が出るのか、

かつてはたいへんに不思議だった。

(ちなみに現在では、楕円銀河が回りの銀河を次々と飲み込んで、その中心にある巨大なブラックホールに物質が吸い込まれるときに強い電波やX線が発生すると考えられている。)

   

そんなわけで、当時かなり話題になった特殊な銀河であるM87をウルトラマンの故郷にしようと、

生みの親である円谷英二監督は考えたらしい。

当時は銀河も一般に星雲といっていたので、

M87星雲がウルトラマンの故郷に決まったのである。

ところが、ウルトラマンの最初の企画の中では、M87だったものが、

その後の台本の印刷段階のミスによって、

7と8の数字がひっくり返り、M78になってしまったらしい。

おかげで、なんの特徴もないM78星雲の方が有名になってしまったわけである。
   

    

面白い。昨年夏休みから夢中になってきた星。どんどん深みにはまってきて楽しい。

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