「ら」抜き言葉をどう思いますか?
最近の投稿では、なるべく「ら」抜き言葉にならないようにして文を書いてきました。
しかし、「ら」を入れることでどうもおかしい。
たとえば、今日の朝にうった投稿。
「北斗七星も大きく見られました」
もちろんこれは、私が北斗七星を見ることができたという「可能」の意味です。
しかし、前後の文がない場合。
北斗七星の立場に立って、みんなから見られたという「受け身」の意味にもとれます。
そもそも「ら」抜き言葉とは?
私の中では、知っているつもりぐらいだったので、
いい機会と考えて調べてみました。
「ら」抜き言葉とは、
動詞の可能形「食べられる」「出られる」「見られる」などから「ら」を抜いた、
「食べれる」「出れる」「見れる」などの言い方の称。文法的には破格。(大辞泉)
「られる」は可能、受身、尊敬を表す助動詞。
そのうち、可能を表す時に「ら」が抜けることがあります。
これが「ら」抜け言葉というわけです。
困るのは、「られる」を使った時に、それが可能の意味なのか、
あるいは受身や尊敬なのか判断が難しいことがあるということです。
しかし、「ら」を抜いて、上記のように「食べれる」「出れる」「見れる」なら、
可能の意味であることは明確です。
こうやって考えると、文法上は間違っているようですが、
意味を間違えてほしくないという気持ちから生じた変化であるなら、
「ら」抜き言葉は自然なことであって、
とやかく言わなくてもいいのではと思います。
そうだ、8日には社会科教師なのに国語サークルの新年会に参加します。
その時に国語の先生から意見をもらうことにしよう。
次のサイトを参考にしました。
※「『ら』抜き言葉は、日本語の前進的変化の一面である」
http://www.tackns.net/word/ranuki.html
このサイトに書かれた次の文章が私には心に響きました。恰好がいい!
受身や尊敬ではなく可能であることを明確に示したいという、
使う人間の意志が表れてこのような言葉ができてきたのではないだろうか。
このように考えると、「ら抜き言葉」が登場して蔓延しつつあるのも、
言葉の進歩と歴史の必然であり、
日本語が完成度を高めてゆく過程の一つであると思えてくるのである。
※「正しい日本語を書こう ら抜き言葉」
http://washitake.com/jp/2002/05/post_2.html
この方は、「ら」抜き言葉は、明治より前には使われてきた言葉であって、
明治になってつくられた現代標準語よりも歴史があると書いています。
現代標準語なるものができたために間違いにされた言葉なのです。
自然な流れとして「ら」抜き言葉が復活する可能性がありと感じました。
こんにちは。
私は「ら」抜き言葉に違和感を感じています。
少なくとも公の場で「ら」抜き言葉を使うのは避けるべきだと考えています。
おっしゃるように助動詞「られる」には受身、可能、尊敬の意味があり、それが使われた部分だけ取り出してみると、どの意味なのかが曖昧になることがあります。
しかし、本来言葉はそれ単独では存在しません。
その前後の文脈や、その言葉が発せられる背景についての話し手と聞き手の間の暗黙の同意があってはじめて会話として成り立つので、そういった文脈や同意のもとでは、「られる」の意味を取り違えることはないと思います。
「可能」の意味を強調したいという説は、「られる」が使われた1文だけを取り出すという、日常会話ではあまり現実的でない場面を想定して議論しているのではないでしょうか。
これは私見ですが、「標準語」による教育が広まった後、古くから方言として使われていた「ら」抜き言葉が、テレビなどのメディアで方言を使う人たちによって全国に伝わり、それをみんな(方言として「ら」抜き言葉を使っていなかった人たちも含めて)がマネするようになって、そのあとからいろんな文法上の言い訳を考えた、なんてのが実際のところなんじゃないでしょうか。国語の先生のご意見をうかがいたいところです。
あ、私は国語の専門家ではありません。日本語ネイティブではありますが(笑)
投稿: カミィ | 2010年1月 5日 (火) 01:47
おはようございます、カミィさん。
たっぷりのコメントをありがとうございます。
「ら」抜き言葉についてさらに深く認識できた気持ちです。ブログに投稿して良かったと思います
国語の先生たちの飲み会で、さらにいろいろな意見を聞いてきます。
また「ら」抜き言葉については投稿することになりそうです。
カミィさん、明けましておめでとうございます。今年もコメントをぜひお願いします。
投稿: いっぱい道草 | 2010年1月 5日 (火) 07:18
言い忘れてました。
あけましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいいたします。
失礼いたしました。
投稿: カミィ | 2010年1月 5日 (火) 09:35