斎藤茂太さんの言葉その2「家庭は感情を吐き出すところ」
本「いい言葉は、いい人生をつくる」(斎藤茂太著/成美文庫)からの引用。
イチローの人気はもちろん、バッティングや守備の素晴らしさによるものだが、
同時にたとえば明らかに故意と思われる死球を受けても
怒りをあらわにしないソフトな人当たりも人気の理由だと聞いた。
あるときイチローの父上にお目にかかる機会があり、
このあたりのことを聞いてみたところ、
イチロー選手も人の子、めちゃくちゃ腹を立てることもあるそうだ。
グラウンドではそれをむき出しにすることはない。
そのかわり、家に帰ると多少、アレる日もあるという。
グランドで抑えた感情を、家族にはもろにぶつけているのだ。
それでいい。私はむしろほっとした。精神科の医者としては、怒りをためておくほうが心配だ。
家族は、社会に吐き出してはいけない感情を受け止めるという貴重な機能を持っている。
反対にいえば、たがいにネガティブな感情を平気で出し合える家族こそいい家族といえるかもしれない。(60p)
これは小・中学生にも言えます。
学校で頑張っている子が、家で感情をあらわにすることはよく聞きます。
それでいいと思っています。家庭で安心して自分を出してバランスをとっているのです。
子どもの中には逆もいます。
学校で暴れて、家庭ではいい子。こういう子が心配です。
いい成績をとった時に、家庭なら大きな声で報告できます。それも家庭のいいところ。
そうでない家庭の子どもをどうするか。教師の課題です。
イチロー選手、記録達成まであと少しですね
がんばれ~!
投稿: ぱる | 2009年9月12日 (土) 20:49
ぱるさん、コメントをありがとうございます。
200本まであと少し!
投稿: いっぱい道草 | 2009年9月13日 (日) 05:36
良いお話でした。そしてまったく同感できるおはなしでした。
「子どもの中には逆もいます。
学校で暴れて、家庭ではいい子。こういう子が心配です。」
こういう子が少しずつ増えているような気がします。
学校でも、何らかの形で、発散させる時間が必要なのかな?って考えています。
投稿: ムッシュ | 2009年9月13日 (日) 06:45
ムッシュさん、コメントをありがとうございます。
学校で感情を発散させる時間、なるほど。ムッシュさんがやられている歌唱は可能性ありですよね。
他にもいろいろ考えてみます。その瞬間、何か夢中にさせる機会を作りたいです。
投稿: いっぱい道草 | 2009年9月13日 (日) 18:13