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2009年5月30日 (土)

豊川市の鍛冶/牛久保に一軒

(前投稿からのつづき)

「伝統に生きる職人達」(北川裕子著/春夏秋冬叢書発行/2009年発行)から。

豊川市牛久保(うしくぼ)。

以前「牛久保のナギ」で投稿した場所です。

上記の本によると、この牛久保に鍛冶屋が一軒残っているそうです。

この鍛冶屋さんにこだわってみることにします。

   

牛久保の鍛冶屋について次のように書かれていました。

豊川(市)には南北朝のころ(1340年頃)、

河内国(かわちのくに)から鍛冶職人の集団が移り住んだ記録があり、

一色(いっしき)城の城下町として栄えた室町時代には、牛久保周辺が鍛冶村と呼ばれた。

今でも近隣に金屋町(かなやちょう)、金屋元町(かなやもとまち)など、

鍛冶に縁のある地名が多い。(243p)

    

実際豊川市には金屋町があり、金屋中学、金屋小学校もあります。

500年の歴史のある牛久保鍛冶。

戦後間もなくは15軒あった鍛冶屋。どうなったか。

昭和40年代の耕運機やトラクターの普及によって、

野鍛冶の仕事は激減。

それらの多くは鉄工所に姿を変えたり、廃業して姿を消してしまった。(244p)

    

それでも残った1軒。「松尾かじや」

(つづく)

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