豊川市の鍛冶/牛久保に一軒
(前投稿からのつづき)
本「伝統に生きる職人達」(北川裕子著/春夏秋冬叢書発行/2009年発行)から。
豊川市牛久保(うしくぼ)。
以前「牛久保のナギ」で投稿した場所です。
上記の本によると、この牛久保に鍛冶屋が一軒残っているそうです。
この鍛冶屋さんにこだわってみることにします。
牛久保の鍛冶屋について次のように書かれていました。
豊川(市)には南北朝のころ(1340年頃)、
河内国(かわちのくに)から鍛冶職人の集団が移り住んだ記録があり、
一色(いっしき)城の城下町として栄えた室町時代には、牛久保周辺が鍛冶村と呼ばれた。
今でも近隣に金屋町(かなやちょう)、金屋元町(かなやもとまち)など、
鍛冶に縁のある地名が多い。(243p)
実際豊川市には金屋町があり、金屋中学、金屋小学校もあります。
500年の歴史のある牛久保鍛冶。
戦後間もなくは15軒あった鍛冶屋。どうなったか。
昭和40年代の耕運機やトラクターの普及によって、
野鍛冶の仕事は激減。
それらの多くは鉄工所に姿を変えたり、廃業して姿を消してしまった。(244p)
それでも残った1軒。「松尾かじや」
(つづく)
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