幟(のぼり)を立てるものがなぜここにあるか?
調べることが好きと思われているためか、時々他の人から宿題が出ます。
「国道から学校(方面)に向かって上がる坂道の入口に、
幟を立てるものがあるけど、使われているのを見たことがない。
なぜあそこにあるのか調べてほしい。」
これは同僚の先生からの宿題。
その先生は、幟をたてるもののことを、「けぬき」と呼びました。
さっそく写真撮影。
よく見ると刻まれた字があります。
どうにか読めたのは次の文字。
「大正十二年旧九月」
「寄府者 加藤□□ □□□□ 白井□□」
寄付の「付」は、「府」に思えました。
大正12年といえば関東大震災のあった年。
寄付者として3人の名前が書いてあるようですが、読み取りができませんでした。
「けぬき」のすぐ傍らの家におじゃまして、そこの人に尋ねました。
白髪の60歳くらいの男の人でした。
なぜここにあるのかわからないとのこと。
昭和50年過ぎに越してきた時にはすでに使われていなかったとのこと。
さらに道の反対側にもあったが、撤去されたそうです。
つまり過去にこの坂道の入口の両脇にあって、
幟が立っていた可能性があったわけです。
では、何の幟が立っていたのか?
その方が、「白鳥神社の幟が立ったと聞いたことがあるような・・・」と思いだしてくれました。
坂道を上がって、車で5分ほど行ったところに今も白鳥神社があります。
そこの幟が立ったのか?
ではなぜ今は立たないのか?
「けぬき」のある場所は、狭いながら公の土地だそうです。
役所からその場所を買ってほしいと言われているけど、
「けぬき」を撤去したら買うと言っているそうです。
「けぬき」はかなり深く基礎があるようで、撤去は大変だそうです。
役所も撤去してくれないので、そのままになっているそうです。
ヒントはもらいました。
また来年、調べてみようと思います。
なかなか面白そうな宿題になってきました。
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