マンホールに関連して、映画「キューポラのある街」
旭テックの見学をした時に、
映画「キューポラのある街」(1962年)のことが話題になりました。
キューポラは溶解炉のこと。
映画の舞台は、埼玉県川口市です。
古くから鋳物作りがさかんに行われていた都市でした。
なぜ川口市が鋳物が盛んなのか。
調べたら、こう書いてある本がありました。
荒川の果たす役割が大きかったと考えられている。
一つは鋳物の型をつくる良質の砂と粘土を得ることができたこと、
二つ目は運搬で、鐵(てつ)や木炭などを運び入れやすく、
また、できた製品を運び出しやすかったことである。
※「今昔:鉄と鋳物」(塚原茂男著/養賢堂)より
映画をさっそく見てっました。
映画のなかに、ひしゃくで溶湯を型に注ぎ込むシーンが出てきました。
映画の中ではさらにオートメーション化された工場に、
初老の鋳物職人が戸惑うシーンも出てきました。
昭和30年代の鋳物業の転換期が表わされていました。
鋳物業の勉強に役立つ映画でした。
在日朝鮮人の北朝鮮帰国運動が扱われていて、時代の断面も見ることができます。
もちろん吉永小百合さん、浜田光男さんのさわやかな演技が好印象。
水戸黄門で有名な東野英治郎さんの頑固な職人の演技も良かったです。
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