待ってました!「樹液をめぐる昆虫たち」
本屋さんに注文したのに、半月ほどもかかってやっと来た本。
「樹液をめぐる昆虫たち」です。待ってました。読みました。
樹液をめぐる昆虫たち (わたしの昆虫記) |
樹液に関するさまざまな話が面白かったです。
樹液を出す木が集まっている雑木林というのは、
人間がかつて燃料として木を利用していた時に作ったものであること。
選ばれた木が、病気になりにくく人が扱いやすいコナラ、クヌギなどの落葉樹。
それにエゴノキ、エノキ、マツなどが少々混ざります。
今は木が燃料に使われないため、雑木林が荒れていること。
樹液に集まる昆虫たちの闘いの話。
カブトムシのオスはその昆虫たちの中では横綱でした。
樹液に集まる代表的な蝶としてオオムラサキのことが詳しく書かれていました。
幼虫はエノキを食草にして、
成虫は花の蜜を吸わずに樹液に集まるとのこと。
学校の近くにエノキがあることもわかったので、
今年はぜひ国蝶のオオムラサキの幼虫や成虫を見てみたいです。
樹液がなぜ出るか。
その理由としてボクトウガの幼虫が木をかじるためという説が紹介されていました。
この幼虫は樹液を食し、さらには樹液を求めてやってきた昆虫を襲って食べるとのこと。
ただ樹液が出る理由はまだ確かではないとのこと。
樹液がよく出るのは、東京地方で6月下旬から9月いっぱい。
今年は樹液観察をやってみたくなりました。
著者の矢島さんは、国語の教科書に出てくる「自然のかくし絵」の著者でもありました。
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