足利義政も同じ月を見ていた
11月24日の晩、「美の巨人たち」という番組で銀閣寺が扱われました。
当然、銀閣寺をつくった室町幕府8代将軍、足利義政のことが出てきました。
義政は政治力はあまりなく、文化面に力を発揮した人。
(奥さんの富子をはじめ、政治に口出しをする者が多かったとも言える)
早く将軍職を次の者に継がせて、自分は政治とは違う世界で過ごしたいと考えていました。
しかし皮肉にも、その世継ぎ問題がこじれて、応仁の乱が勃発。
11年間、京都は戦場と化します。
将軍でありながら、政治面で力を発揮できず、何もすることがなかった義政は、次のような句を詠んだそうです。
「いたづらに なすこともなく 月みてぞ ことしも又や 暮むとすらん」
今のように年末の押し迫った頃に詠んだ歌でしょうか。
哀れさを感じました。
老後をゆっくり過ごそうとつくった銀閣寺の完成を待たず、義政は亡くなります。
最近、月をよく見る生活をしています。その同じ月を見ていた義政に思いを馳せました。
大河ドラマ「花の乱」も思い出しました。
参考までに・・・今度満月になるのはクリスマスイブ。
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