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2023年12月26日 (火)

本 「現代に生きる二宮翁夜話」② バカなことをすれば馬鹿

   

今日は令和5年12月26日。

  

前記事に引き続き、

「現代に生きる二宮翁夜話」(中桐万里子著/致知出版社)

より引用します。

   

また無智の者はよく心がけて、馬鹿なことをしないようにするがよい。

生まれつき馬鹿でも、馬鹿なことさえしなければ馬鹿ではない。智者

でも馬鹿なことをすれば馬鹿であろう。

(91p)

  

以上の福住正兄さんの文章に、中桐さんは次のように書いています。

  

彼は徹底的に、「ひとがいまここでする行動」に注目をするのです。

生まれつき馬鹿でも・・・・・・なんて言い回しは、完全に金次郎節ですが、

それは彼なりの不器用な愛情表現だと感じます。金次郎は、何を持と

うが持つまいが、誰しもがすぐれた賢者や智者であり得ると考えてい

ます。 そこにおいて最重要なのは、ただ一点。「いま行動することが、

馬鹿なことではないか」。だからこそ、一つひとつの行為に注意を払

い、こころを配り、油断することなく歩むようにと語るわけです。

わたしもまた、あるとき言われました。ひとは生まれながらに「わた

しである」のではなく、日々の経験が、試行錯誤が、味わう感情が・・

・・・・ そうしたものが重なりゆくなかで少しずつ少しずつ 「わたしに

なる」のではないかと。わたしがその行動をしているのではなく、そ

の行動がわたしをカタチづくってゆく….....。

なんだかナゾナゾのような発想の転換ですが、そんな風に捉えてみる

と、これまでとは違った景色がみえてきます。

挨拶をすること、履物をそろえること、約束を守ること、丁寧にお掃

除をすること….….。日々の小さなふるまいが大切だと、さまざまな場

所でよく耳にします。もしかしたらそれもまた、金次郎のお話と通じ

ているのかもしれません。そう、わたしが挨拶をするのではなく、挨

拶という行為がわたしを磨いてゆく・・・・・・という具合に。

(92〜93p)

  

「その行動が私を形作る」

「今やっていることが、馬鹿なことではないかチェックする」

誠実に生きろということですよね。

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