青山透子さんのNHK批判いやメディア批判
今日は令和5年8月13日。
青山透子さんが公式サイトで、
8月11日に記事をアップしています。
この記事の中で、私も見た11日NHK放映の
日航機墜落事故に関するニュースを批判しています。
その部分を引用します。
国民のための報道機関であれば、裁判を行ってる吉備さんにインタビューをしてしかるべきにもかかわらずアプローチすらしてこない。
その代わり、JALの当時のグランドホステスと呼ばれた(地方や地区ごとの採用枠)地上サービス職から安全啓発センターの語り部になった日航社員にインタビューをしたのである。語り部の伊藤由美子氏は、この写真集を見たこともないだろう。当時の遺体状況も知らずに、墜落原因の嘘の内容を流布する役割を得て、それを定年延長の条件としているようなJAL側の人間であり、その人に何をいまさら聞く必要があるのだろうか。
その記事は昨日ネットニュースに出たそうだが、「まるで正当なことを言っているようにみせるために、わざわざ本棚の前で話す姿を撮影させるなど、ご本人はどこかの教授が語っていると勘違いさせたいのか、そう思わせたいのかかわからないが、この安全啓発センターの語り部は、いくら質問をしても、みな圧力隔壁説を強調するので、それを流布する役割を担っているのだろう」という声も届いた。
私たちは、このJAL安全啓発センターの語り部と、いわゆる戦争の語り部が、同じだと勘違いしてはならない。このJAL社員の語り部たちは、JAL側の「広報宣伝部長」のような役割をしているのである。NHKはそれを知っていてインタビューしたのか?
JAL側の人間の、しかも偽りの原因を流布する役割の人間の言い訳をニュースで流したのである。単なる地上サービス職の伊藤由美子氏が、いかにもJALを代表して反省しているがごとくのまったく意味のない記事であったが、これならば、情報開示裁判について、直接JALの赤坂社長にインタビューをすべきだ。
このNHK記事ように、いつも同じ遺族を出してJALの反省の態度をほめて、ただ悲しみだけを伝える記事を出すことにどういった価値があるのだろうか。風化防止にしてはJALにおもねりすぎる。NHKの記者たちはJALに加担してまで、何を隠したいのだろうか。NHKの役割は何なのだろうか。
それに期待するほうが無理なのだと読者から多くの手紙をいただくが、戦争の責任問題を追究する番組やヒロシマの惨状の番組は制作できても、今まさに起きているJAL裁判の報道や吉備さんを取り上げることすらできないのであれば、先の戦争に加担した報道と同様ではないか。
38年間、一体彼らは何をやってきたのか。今こそもっとも重要な報道は、JAL裁判の報道であろうが、それを一切無視をする理由は何かを逆に聞いてみたい。
メディアは8月12日に特集を組んで「JALが裁判で遺族と戦う」ことの矛盾点を伝えるべきである。さらに、「現在、最高裁に上告中であるが、38年という通常の開示請求でオープンする時期をとっくに過ぎているにもかかわらず、日航は123便の生データのかたくなに開示せず、しかも裁判所の判断が、これもまた矛盾だらけの不当判決である」という事実を伝えるべきである。それにもかかわらず、報道でなぜ伝えないのか。その立ち位置はどこにあるのだろうか。
しっかり批判しています。
「まるで正当なことを言っているようにみせるために、わざわざ本棚
の前で話す姿を撮影させるなど、ご本人はどこかの教授が語っている
と勘違いさせたいのか、そう思わせたいのかかわからないが」は痛烈です。
私はニュースを録画しているので、その場面を見てみました。
なるほど、青山さんはそう考えたんだと思いました。
深い考察です。
いつも同じ遺族を出してJALの反省の態度をほめて、ただ悲しみだけ
を伝える記事を出すことにどういった価値があるのだろうか。
「いつも同じ遺族」
この写真です。
美谷島さんと青山さんは決裂しています。
そしてこういうニュースではよく登場します。
JAL側には都合のいい遺族なのでしょう。
上に引用した青山透子さんの文章は、
何度も読みました。
心に刻んでおきたいと思った文章でした。
事故から38年が過ぎて、39年目の1年間。
真相究明に進展する年になるといいです。
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