「楽観論」を読む/締め切りのある人生を生きてください
今日は令和5年3月18日。
この本を読みました。
「楽観論」
(古市憲寿著/新潮社)
現代人のミニマリストが奈良時代にタイムスリップしてしまう石川
ローズさんの漫画『あをによし、それもよし』が面白い。確かに若
くて健康なミニマリストにとっては、古代暮らしも悪くないのだろ
う。
(28p)
「方丈記」を書いた鴨長明の生き方に触れた後の話題です。
鴨長明の生き方が、現代のミニマリストの生き方に共通していると
思ったようです。
ミニマリスト=持ち物をできるだけ減らし、
必要最小限の物だけで暮らす人。
なるほど、鴨長明です。この漫画も面白そう。
「完璧」は概念としてしかあり得ないのだろう。もちろん、その
「完璧」を追い求める姿は美しいし、その探求を止めるべきでは
ないのかも知れないが、残念ながら人生は有限である。
「あたかも一万年も生きるかのように行動するな」とはマルクス
・アウレーリウスの『自省録』にある有名なフレーズ。こんな言
葉もある。『平成くん、さようなら』でも書いたが、「締め切り
のある人生を生きてください」。歴史学者の佐藤卓己さんに聞い
てからやけに印象に残っている。
もしもこの世界から締め切りが消えたなら、ほとんどの雑誌や本
は刊行されないだろう。音楽も映画もなくなってしまうかも知れ
ない。そのくらい締め切りとは貴いものなのである。
(51~52p)
なるほどと思って読んだ文章です。
退職しても、なんかかあか締め切りに追われている生き方。
でもそれもしょうがない。そういうものなんだ。
一つ一つの締め切りをクリアしていくことで、
振り返ればいろいろなことが成し遂げられたのだと思います。
古市さんが印象に残ったように、私も印象に残った言葉です。
今回の文章のタイトルにしました。
2020年は、交通事故死者数が2839人まで減少した。過去
最少である。また2021年4月8日は日本全国で、交通事故に
よる死者が1人も発生しなかったという。警察庁が1968年に
統計を取り始めてから、初めてのことらしい。
(84p)
そうか2年前の4月8日はそんな日だったんだ。
※統計開始から53年、4月8日に全国で交通死亡事故ゼロを達成
その後、0の日はないのか調べましたが、調べた限りでは
ありませんでした。
交通事故死0の日が当たり前になるような世の中になるといいです。
現在、そうなってきているとは思います。
他にも引用したい文章がありましたが、割愛します。
締め切りのある人生を実践します。
コメント