「この国の不寛容の果てに」⑦ 輪になって話そう
今日は令和3年3月24日。
前記事に引き続き、
「この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代」
(雨宮処凜編著/大月書店)より。
森川すいめいさんと雨宮処凛(かりん)さんとの対談。
森川:とにかく対話しましょう、短絡的なショートカットをしない
で、面倒でもお互いの意見を聞きあいましょう、と。そのほうが、
結果的には効果的に社会を運営できるということなんだと思います。
雨宮:そういう対話の作法というのを、現代に日本で生活している
と体得する機会がないですよね。言いたいことを全部出しあって解
決するというのは、アイヌの「チャランケ」みたいだなと思いまし
た。
森川:似ていますね。先住民の研究をしている人の話では、そうい
う話しあいの場ではたいてい輪になって話すといいます。輪になる
ことでヒエラルキーがなくなり、どこに座っていても自分自身とし
てその場にいることができる。そうした話しあいが3日間くらい続
くこともあるらしいのですが、最終的に結論が出なくなるまで続け
るというルールもあるらしいです。先住民の人たちは、それがいい
ことだと知っていたんですね。多数決で決めるのではなく、みんな
が自分の言いたいことを言うことで変化のプロセスを経験し、それ
ぞれ個人の中でプロセスが進み、結果としてそれが共同体を良い方
向に導くんだということを。
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これからの職場でも生きる文章です。
輪になって言いたいことを最後まで言い合う。
少人数ならできるでしょう。
心がけたいです。
森川さんと雨宮さんとの対談で、たくさんのことが勉強できました。
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