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2019年3月 3日 (日)

20190223報告その4/キミヤーズ塾 教室に「生きやすさ」を創りたい

 

今日は3月3日。

  

前投稿に引き続き2月23日の報告。

  

キミヤーズ塾で勉強になったことを書き留めます。

  

〇少ない数の場合は、パッと見て数字が言えるようにします。

 数えないとわからない数字になって初めて「数える」。

 ※目の前にいる中1の子どもは、少ない数でも数えていることに

  最近になって気がつきました。

  パッと数が言える練習をしたいですね。

〇個別課題と一斉指導の両立

 ※村上先生の目指しているところです。

〇創作熟語 覚えるのではなく、意味を考える。

 教え込むのではなく、表現を引き出す。

 ※「表現を引き出す」は村上先生らしいところ。

 この点は真似してきたところだし、これからも真似していきたい。

  

危険だ!社会に役立つ人材育成

 可愛がられる労働者になんかなるな!

 役に立つ、立たないという基準は大きな危険性をはらんでいる。

 定型の社会に貢献することが「役に立つ」という意味の

 勘違いが起こるから。

 非定型の人も社会の一員として、

 自らの幸せを追求する存在であるべきである。

 (後略)

 ※中学校勤務になり、特別支援学級の担任になってみて、

  子どもたちが社会に出る時間が迫っていることを感じました。

  そのため、指導の中で、社会に「通用する」人に

  なってほしい気持ちが強く出てきました。

  言葉遣いや片付けなどなど、注意する回数が増えてきました。

  村上先生の書かれた上記の文章は考えさせられました。

  赤木先生の解説に救われます。赤木先生は次のように書いています。

 私たち(教師)のあふれんばかりの硬直した「正しさ」

 (=まじめに・ちゃんと)の押しつけが、彼らを生きづらく

 させているのではないだろうか。

 あふれんばかりの正しさをもつ教師

 「子どものために」とは思っている。

 でもどこか、自分の「正しさ(定型の価値基準)」を

 子どもにあてはめようとする。そして子どもを追いつめる。

 子どもの生きづらさは、障害のせいでも、

 ましてや能力の足りなさでもなく、

 「硬直した正しさ・ちゃんと・まじめに」を求める

 教育のせいにあると思う。

  

〇赤木先生は、村上先生がなんで、「遊んで、ふざけて、嘘ついて」

 学ぶことにこだわるのかという理由を3つあげています。

 ①楽しいから

 ②考えるから

 そして3つ目として 

 ③教室のなかに「生きやすさ」を創りたいから

 としています。例として、小2の高機能ASD児が、

 漢字のプリントで「雪」をまちがえて、体を震わせて

 「ごめんなさい」とあやまっている姿。

 これはそれまで漢字をまちがえて注意されてきた体験から

 来た反応だと考えられます。

 ※ここが難しいところです。

  教室が楽しく、考える場所であり、そして生きやすい場所であること。

  特別支援学級だけでなく、通常学級でも必要なことだと

  思います。でも、これらを二の次にして、「正しさ」に

  当てはめようとして、注意したり追いつめたりしています。

  (う~ん、している可能性があります)

  不登校の生徒が出てしまう理由になっているかもしれません。

  勤務校でも不登校の生徒のことが大きな課題になっています。

  村上公也先生の実践が、参考になると思いますが、

  実際にどのようにやったらいいかが見えてきません。

  思いついても、今の学校の雰囲気の中、

  こんなことまでやっていいのかと、自分でブレーキをかけてしまいます

  

 

〇キミヤーズスタッフによる実践発表が今回もありました。

〇漢字カードで2字を出して、どっちが好きなのか、

 好きな理由まで言わせる実践がありました。

 この実践に対して、村上先生は次のような解説をしていました。

 好きな理由は何でもOK。何を言ってもいい雰囲気の中で、

 子どもたちは考えます。今の学校は、記憶しておいて、

 正解を言わせることが多く、考えていないと。

〇評価札「すばらしい」「よかった」他を使った実践がありました。

 評価札という具体物でまずは自分の評価を発表しておいて、

 その後に話すのは言いやすい。   

〇F先生が特別支援学級小1で、数の概念(0はない、1はある)、

 数えないでパッと言える(1~6)を1年間繰り返し徹底的に

 やったという実践発表がありました。

 ここをおろそかにすると、将来どん詰まりになって

 進まなくなると思って、実践したそうです。

 さらには、数が目に見えていないと把握できない状態も

 ダメだと考えて、対処したそうです。

 ※教科にはそのような大基本みたいなところがあると思います。

  そこをおろそかにすると、将来にわたって子どもが困る内容が。

  目の前の中学生が困っているのには、

  何かあるのではという視点をもちたい。

  障害に理由を求めず、教育に理由を求めたい。

つづく。

    

  

    

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