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2019年1月21日 (月)

「アイデアはどこから」その4/「たぐる」の4つの小技の説明

 

今日は1月21日。

  

前投稿に引き続き、

本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)より引用します。

  

今日返す本なので、手元にはなくなる本なので、

とにかく書き留めておきます。

「たぐる」の4つの小技についての説明が中心です。

「ぶつかる」「思い出す」「「押さえる」「ほる」の4つです。

 

辞書風に「ぶつかる」を定義してみると、こんな感じですね。

【ぶつかる】

偶然に、自分が今まで知らなかった事象と出会うこと。

キーワードは「open mind」

出会った情報素材に対して無用な好き嫌いを挟まず、

まずは虚心坦懐に受け入れることが必要。

「へえ」という感嘆符とともに用いられることも 多い。

 

「へぇ」って思うこと、それが「ぶつかる」。

よくあることだと思います。

でもそのままスルーしていませんでしたか?もったいない。

視界に入っているけれども認識していないことだらけです、

世の中は。

「へぇ」と一瞬でも感じた·ということは、

何かがあなたの感性に引っかかった、ということですよね。

それすなわち、アイデアに結びつく可能性がとっても高い

既存の要素なんだと思います。

そのまま放置せずに、サクッと拾い上げてあげましょう。

気になった言葉や記事、商品名などを手元の紙にメモをする。

スマートフォンでコピーする、あるいはデスクのパソコンへメールする。

すでに目の前にパソコンがあるのならば、

1分だけ時間を割いて検索してしまう。

 

いつだって好奇心はアイデアパーソンの味方です。

それまで一切関心のなかったお洒落アイテムに

目覚めたりするかもしれない。それはあなたにとって、

プロフェッショナルとしての手口、

引き出しが1つ増え始めていることに他なりません。

チャンスは逃すな!なのです。

(108~109p)

  

ついに「好奇心」がこの本で登場。

「アイデア」と「好奇心」がつながりました。

今まで私のブログを読んでくださった方なら、

「ぶつかる」を拾っているシーンが覚えがあるのでは。

  

  

でもまあ、お手軽にかつ「ぶつかる」頻度が高い代表選手は

インターネット上を含めマスメディアに触れることでしょうか。

例えば新聞。普段は自分の好きなページしか

目を通していなかったりしませんか?

よし、今日はぶつかってやるか!と思ったら、

頭の一面から目を走らせてみましょう。

(112p)

  

思えば、

毎週「ザ・テレビジョン」or「TVガイド」を見る時には、

「今日もぶつかるぞ!」というワクワク感がありますね。

  

  

【思い出す】

ニュースなどを偶然見聞きすることによって、

過去に接触や体験があり、記憶していたものの

すっかり忘れていた事柄が、記憶の表層へ再登場すること。

またそのキッカケに直接関係あるかどうかを問わず、

さまざまな記憶が脳裏に去来すること。

自らが蓄積していた「database」の活用。

「そういえば」という言葉で始まることがある。

あなたの脳は超高速回転するハードディスクドライブ。

小さなキッカケさえあれば、時間も空間も一瞬のうちに

飛び超えて記憶が甦ってきます。

物事を次から次へと引き出す=思い出すことは、

まさに「たぐる」です。

(中略)  

誰かとおしゃべりすることは、

お手軽な「思い出す」のキッカケになります。

話し相手が「昔××ってドラマがあったよね?」、

そんな調子で、こちらがまったく想定していない話題を

急に振り出してくれたりするからです。

(114~115p)

  

これももちろん体験あり。

  

 

普段いろいろ「たぐる」をしておくことで、

あなたの記憶はいつの間にか網になる。

それこそアイデアの源泉です。

急がば回れ、です。

(121p)

  

  

【押さえる】

軽度に興味関心のあるテーマや人物などに関して、

簡単に調べをすること。下調べ。

詳細な分析が目的ではないため、完全な網羅性は必要としないが

「footwork」よく作業をすることが求められる。

「とりあえず」行われる場合も多い。

(125p)

インターネット、特に検索機能の充実によって本当に

「押さえる」のは楽になりました。

それまでは図書館に何度も通ったり、新聞の縮刷版

(というブ厚い資料が図書館にはあるのです)を

怒涛の勢いで読破したり・・・・と全体の感覚を掴むのは、

結構大変な作業でした。

(中略)

インターネット上にある情報をそのまま鵜呑みにするのも

気をつけたいところ。

大事な要点になるところでは、キチンと原典にあたることを

忘れずに。

(126p)

インターネットはすごいです。

私も図書館に通って、新聞の縮刷版を見ました。

  

  

ついついインターネットの力を借りたくなりますが、

雑誌や書籍を活用することもお薦めします。

1冊の本の裏には、驚くほどのボリュームの知識や体験とが

濃縮されています。

(129p)

   

 

【ほる】

深く知りたいと思う案件について、

図書資料の精読や関係者へのヒアリング。

高度な技術の修練などによって専門的、

「deep」な知識や知見を収集し体得すること。

業務上の必要に迫られて行う場合と、

自身の強い希望に基づいて行われる場合がある。

その領域に関しては「詳しい」と称される。

 

「押さえる」がいわゆるサーベイ、概況把握だとすると、

「ほる」はもっとディープに、深く踏み込んでいきます。

好きこそものの上手なれ、で、本人は意識していないうちに

気がついたらいっぱしの専門家と呼ばれるようになっていた、

なんてこともあるかもしれないですね。

(131~132p)

専門家といっても日本一である必要は(とりあえず)なくて、

まずはチームや会社の中で詳しい、深い知見を持っていると

認定されたらOK。目指せ、なんちゃって専門家!

一度橋頭保(きょうとうほ)が確保できたら、もうしめたもの。

他のメンバーとのリード差を守りながら、

さらにその差を拡げるべく、直接&間接の体験を

増やしていけばよいのですから、あとは比較的楽です。

(132p)

 

なるほど、なるほど。

自分もいつの間にか「詳しい」と言われることがあります。

あまり意識しないでやってきた

「ほる」ことをしてきた結果でしょうか。

 

何度も書きますが、著者の言う「たぐる」は、

このブログ上でやってきたこと。

いやいや、ブログをやる前から好奇心の赴くまま

ずっとやってきたことです。

それをこのように文章化して説明してくれて、

すごく納得します。

私が「道草」と称して、時間を費やしてきた活動を、

隅から隅まで丁寧に肯定してもらっている感じです。

生き方を肯定してもらっているようで、うれしいですね。

  

  

まだ続く。あと1本で納めたい。

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