真田丸シリーズ18.大坂夏の陣屏風(黒田屏風)
今日は5月11日。
昨日は4週間ごとに行く病院へ。
待合室で「真田丸」に関する本を読んでいて興味を持ったのは、
「大坂夏の陣屏風」です。
黒田官兵衛の長男、黒田長政が
徳川方の武将として大坂夏の陣(1615)に参戦したあと、
その戦勝を記念して作らせたものと言われています。
現存する黒田家文書によると、
長政自身が存命中に自ら作成を指示したとされています。
「黒田屏風」とも言われます。
夏の陣が終わった直後に描かれたものなので、
夏の陣の様子を正確に表していると言われます。
正確というか、リアルに描かれているようです。
その本では「雑兵(ぞうひょう)」という言葉が出ていました。
待合室の本をコピーするわけにはいかないので、
ここに引用できませんが、
ちょうどこのサイトに書かれているような内容でした↓
このサイトの引用です。
「大坂夏の陣図屏風」の右隻は戦闘場面であり、
当然黒田長政が描かれているし、家康も秀忠もいます。
右隻は戦勝記念画なのです。
そして左隻は、戦勝の結果としての「戦果」を描いています。
ここには、大坂城から淀川にいたる戦場が
実況中継のように描かれています。
この左隻は徳川方にとってポジティブな情景(戦果としての濫妨※)か、
ないしはニュートラルなものだと思います。
少なくとも徳川方にとってネガティブなものではない。
(※濫妨<らんぼう>=暴力により他人の物などを強奪すること)
大坂夏の陣図屏風の中心テーマは、
右隻が「武士たちの戦場」
左隻が「雑兵たちの戦場」
だと思います。
藤本久志さんの著書『雑兵たちの戦場』の表紙には、
本の題名そのものズバリの絵、
つまり「大坂夏の陣図屏風・左隻=雑兵たちの戦場」が
用いられているのです。
「乱暴」ではなく「濫妨」の様子は、
上記サイトに詳しいです。
その中に「人取り」という言葉が出てきます。
待合室の本にもあって気になりました。
戦争中に村人などが誘拐され奴隷として海外に輸出されるとのこと。
驚きです。くわしくはこのサイトが勉強になりました↓
Kousyoublog 戦国時代の日常茶飯事「掠奪・奴隷狩り・人身売買」について
やはり、戦国時代は、
庶民には生きるのが大変な時代だったんだと思いました。
待合室での短い読書でしたが、
いいきっかけをもらい、こうやって書きとめることができました。
大坂城にあるらしいこの屏風。
いつか本物を見たい。
コメント