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2016年2月14日 (日)

「サワコの朝」・・・中野信子さんのお話その2

  

今日は2月14日。

  

前投稿に引き続いて

1月23日放映の「サワコの朝」の聞き書きをしていきます。

女性が選ぶ男性についてのお話です。

  

阿川:逆に女がこの男がいいと思うのは・・

中野:これは、ええと、まずは助けてくれる人というのが類型だけれども、

   もう片方の類型というのは「悪い男」という類型があって、

   つまり「ダメ男」なんですけど、ダメ男たちを・・・

阿川:いいと思っちゃう?

中野:そう。そう思う人がいるんですね。

   なぜかというと、その人の子どもであれば、

   遺伝子をばらまいてくれる可能性が高いので、父親と同じように・・・

阿川:え!?ええー。

中野:子育てに使う時間を(その男の人は)

   他のメスとの交尾に使っているわけですよね。

阿川:自分のお腹に宿った子も浮気性になるだろうと・・・

中野:そう、(遺伝子を)ばらまいてくれる。

   自分(母親)の遺伝子もばらまいてくれる。

阿川:悪い男を好きになる女って言うのは、先のことを考えてくれる?

中野:そうそう、遺伝子レベルでね。

阿川:えええー!?

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またまた面白い話です。

本能って人間の行動を左右しているのですね。

  

  

阿川:若い人たちが結婚しない人が多くなった理由は?

   確かに(結婚しなくても)経済的に生活できる世の中になってきた

   のような外的な要因があると思うのだけど・・・

中野:単純な話ですね。

阿川:単純?

中野:単純ですね。結婚がリスクになるからですよね。

   これは生物の設計上のミスというか、しょうがない帰結だと思うんですけど、

   自分が生き延びるということと、

   生物の種として生き延びなくてはならないんです。

   個体を生き延びさせるためには、危険から身を守るという機能が必要ですね。

   このために脳はけっこうな働きをしているわけですけど、

   あまりにも働きすぎていると、

   個体にとってリスクになることを(行動に)取らせない。

   つまり、子どもを産むことをさせない。

   特にメスにとっては、出産というのは

   命の危機を感じさせるような出来事なので・・・・

阿川:昔に比べれば科学の発達で、わりに簡単にこう・・

中野:そんなに簡単に脳は変わらないですね。

   科学の発達の方がすごく早いんですね。脳よりずっと早い・・。

阿川:脳の方が遅れているんですか?

中野:遅れているんです。

   社会が先に進みすぎちゃって、脳が追いついていない状態。

   脳は自分にとってリスクになることを(行動に)取らせないので、

   取らせるために、恋愛という回避装置?がいるわけですよ。

阿川:麻薬が・・

中野:それ(恋愛)によって理性を麻痺させて、

   ようやく子どもを産もってなるわけだけれども、

   脳は(そうじゃないと)麻痺しないの。  

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今回の放送で最も印象に残った話です。

出産は女性にとって危険なことなので、

脳は避けていること。

恋愛はその脳の働きを麻痺させて出産にこぎつける働きがあること。

やっぱり中野信子さんの話は面白い。

脳科学が面白いのかな。

   

少子化、結婚しない理由の話が続きます。

  

阿川:少子化というのは、脳みそが「産むな」「産むな」と言っているわけ?

中野:そうそう。種を維持するためにやってきたことというのが、

   恋愛とか(異性との)楽しみってことなんですけど、

   その楽しみというのを他がけっこう代替してしまっているので・・・・

阿川:何が楽しみなんですか?

中野:承認欲求ですね。SNSとか、みんなに自分の存在を

   認めてもらっているという・・・社会的報酬って言いますけど、

   恋愛では、この人に発信すると一人からは返ってくるけれども、

   ネットならちょっと発信すると

   100人、200人くらいわっと返ってくる。

阿川:そうです。昔、自分を評価してくれるにとっていうのは、

   仕事に行けば仕事場であって、専業主婦は亭主か子どもしかいない。

   自分を評価してもらいたいって、私の友達がよく言っていました。

   でもそれが専業主婦でもパソコン相手にすると、

   見ず知らずの人から、

   「おいしそうなハンバーグだね」と言われるって、

   あれは脳にものすごい影響を与えているんですね。

中野:ものすごい、喜びなんですね。

   下手したら、何百万にって見てもらえる記事って

   書けるわけですよね。

   そういうことがあったら、

   たった一人の、自分の話なんて

   聞いてくれるかどうかわからない旦那さんに

   鼻で返事されるより、ずっと大きい喜びです。 

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私も日々いろいろ発信しています。

「学級通信」とインターネット上で「ブログ」「学校HP」

情報関連の「ポータルサイト」などなど。

これも読者がいてくれることで、社会的報酬を得ているのです。

だから意欲をもってできると思います。

確かにインターネットの発達で読者はぐんと増えました。

新任の頃は学級通信だけ発信していて、

毎日発信していましたが、読者は子ども2人とその保護者のみでした。

(小さな学校でした)

その時はそれでそれなりに満足していました。

それが今はこのブログだけでもアクセス回数が200回前後/日です。

発信したものをたくさんの人が読んでくれる喜びを知ってしまったかな。

でもそれはいいことだと思っていましたが、

中野先生の説によると、少子化や晩婚化あるいは結婚しない理由になっているのです。

人にとって承認欲求は重要です。

だから恋愛をしていたのです。

恋愛の必要がなくなってきた?恋愛は特別なことだと思うけどなあ。

  

  

まだ続く。

  

  

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