20150310報告7/聞きなれない言葉「足場かけ」「いちびる」
今日は3月21日。
19日の記事の続きです。
参観授業後の協議会で、2つ聞きなれない言葉がありました。
「足場かけ」
これは「日本語教師のページ」というサイトをまず読んでみました。
村上公也先生のお話の中によく出てくる
ヴィゴツキーの発達の最近接領域説が出てきました。
次のような説明でした。
ヴィゴツキーが唱えた発達の最近接領域説では、
大人(養育者、教師、指導者など)や、
より発達の進んだ他の子ども等による、
適切な指示、援助を与えること(足場を作ること)の
重要性が示唆されている。
スキャフォールディング(足場かけ)は、
指導する側に決まったスケジュールがあり、
その通りにやらせる、というものではなく、
指導者が、子ども(学習者)が今どういう状態にあり、
その発達の最近接領域がどこにあるのかを見極めて、
最良の環境を与えることを指す。
具体的には、子どもが自分でできるところについてはあまり介入せず、
子どものできないことを補い、発達を手助けすることであり、
それによって遂行できるレベルの課題が与えられた時、
子どもの発達はおのずと起きるとされる。
「足場かけ=発達の手助け」と単純にしていいかな。
特別支援教育と関係して「足場かけ」について書いたのが次のサイトです。
足場かけ Scaffolding(スキャフォールディング)
意味は、高いところにあるものをとるための「足場」をかける(おく)こと。
発達障害や知的障害の子どもたちの学びや発達を促すために
もっとも大切なアイデアです。
(中略)
足場かけは、Assistive Technology で実現が可能です。
声が出せない子が、絵を選んで、
自分の代わりに声で意思を伝えるVOCA(ボカ)は、
声を使った会話ができることの便利さを
その子に知ってもらうのと同時に、
場面ごとの音声表現をだんだん身につけるための、
よい足場になると思います。
認知機能は、終生、発達し続けます。
ましてや発達途中の子どもたちは、どんどん成長を続けます。
子どもたちがいろいろなことに興味関心をもち、
それができるようになりたいと意欲をもち、
実際に使ってみて、できるようになるために、
ぜひ、これらの3つのアイデアを活用していただければと思います。
※「3つのアイデア」とは、本物性、内省、そして足場かけでした。
この引用した文章も気になります。
興味関心を持たせて、実際にやるように仕向けて、できるようにさせる。
これって、「その気」にさせて「やる気」に持っていく村上流ですよね。
(村上龍ではない)
支援では終わらない。
その支援がなくてもできるようにしていくのが教育の方向です。
支援をなくしていく教育。村上先生の言っていることです。
引用文でわからない言葉を調べてみました。
「Assistive Technology」=
やってみたいという思いを実現させるための技術。
支援技術。障害を持つ人々を支援するための技術全般。
「VOCA(ボカ)」=
Voice Output Communication Aids の略。
音声出力型のコミュニケーション装置のことをいう。
協議会で当たり前のように出てきた「足場かけ」
その場で聞けずに、今頃調べました。次は大丈夫。
もう一つの聞きなれない言葉は、「いちびる」です。
これはすぐに近くの人に聞きました。
「ふざける」「調子に乗る」という意味だそうです。
関西弁のようです。
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