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2013年5月11日 (土)

番組「人とうまくつきあえない」より その2

 

今日は5月11日。

 

4月13日にNHKで放映された番組

ETV特集「人とうまくつきあえない いじめ・虐待と自閉症スペクトラム」

の内容を書いています。前投稿のつづきです。

 

二次障害について

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発達障害は、早いうちに対処しなければ、

二次障害を発症してしまう恐れがあり、

そうなってからでは対処にたくさんのエネルギーが必要だと杉山先生が言っていました。

発達障害がもとで、いじめや虐待を受け、上記のような二次障害へとつながってしまうのです。

 

発達障害を早期に見つけ、適切に対処することで、

発達障害でのトラブルをグッと減らすことができるという考えのもと、

佐賀県で行われている活動が紹介されていました。

 

以前「佐賀モデル」と言っていたシステムだと思います。

 

佐賀県では、1歳6ヶ月検診で発達障害の発見に努めています。

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全体の15%ほどが発達障害の可能性があると判断されます。

15%は予想以上に多い数字です。

その後、親へのカウンセリングがなされ、

希望すれば成人までの支援が行われる仕組みです。  

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療育支援のひとつとして「超早期療育」が行われています。

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その中心が、このブログのサイドバーでブログを紹介している服巻智子さんです。

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30年以上にわたって、ASD(自閉症スペクトラム障害)の治療にあたってきた方です。

服巻さんはこう言っています。

「その子の興味を持っていることを通して、

この人と関わったら面白いという状況作りをする。

その中で、人に関わろうという姿勢を育てる。

それをエンゲージメントというのですけど、

そこを伸ばしていくための特別な関わりを、

たくさんのテクニックを使って育てていくようにしています。」

 

まずは関わり合い。相手の顔を見るようにさせて、目を合わせることができ、

表情を読み取ることができるようになるというわけです。

こうも言っています。

 

「社会性が一番伸びるのは3歳以前と言われています。

だからそこにアプローチしています。

結果として社会性のベースが上がる。

それを私たちは超早期教育でやろうとしています。」

 

佐賀県はすごいなあと思いますが、ほかの県だってやればいいのにと思います。

3月の講座で。愛知県は遅れていると講師の先生が言っていました。

頑張れ愛知。

 

 

番組の最後で、杉山登志郎先生が登場。

こう言っていました。

 

「早期からきちんとした育ちをしていった場合、

親子関係もしっかり育っていった場合には、

雰囲気を読むのは苦手だけれども、他者配慮も十分にできる、

特に何かすごい問題行動を起こすわけでもない

ちょっと変わった、しかし才能にあふれた普通の子になる。」

それでいいのではないかとしめくくっています。

いま私が担任している子どもたちも、そんな子どもになる可能性を感じます。

可能性を潰さないように、伸ばしていけるように対応していきたいです。

 

 

この番組はとても勉強になったので、翌日には、

特別支援教育を一緒に担当している2人の若い先生と教室で一緒に見ました。

いいきっかけになってくれたらと思います。

 

 

 

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