日めくりより・・・惣領の甚六
今日は12月29日。
またまた天気予報をよく見ていませんでした。
午前中天気が良かったので、布団まで干しました。
ところが気づいたら、空は一面に雲。
布団が干してあるのが恥ずかしいくらい。
急いで取り込みました。
国際宇宙ステーションも見える可能性なし。
前投稿を書いた時には思いもよらない事態でした。
さて日めくり紹介。
「惣領の甚六」
「惣領」については、先日の投稿で書きました。
昔、後継争いで、兄弟がすさまじいけんかをすることがありました。
それをふせぐために、のちの武家社会では、長男に権威をつけて惣領としました。
「惣」は「全部をまとめる」という意味があります。「領」は「領地」
すなわち領地全体の管理者とし、弟たちは絶対これに服従させることにしました。
武家社会で生まれた言葉だったわけです。
「甚六」は「碌(ろく)でなし」を連想させる言葉。
辞典には「惣領の甚六」の意味を、こう書いてありました。
長男や長女がだいじにされてのんびりと育てられ、
これといった才能もなく、また努力もしないで家禄を相続できたため、
他の兄弟姉妹に比べてうすぼんやりしているさまをあざけっていった。
転じて、うすぼんやりした人やお人よし、愚か者をいう。
兄弟のあらそいが怒らないようにした工夫が、
結果的にこの言葉を生んだと言えます。
「惣領」のいわれを知って、ちょっと知識に厚みができました。
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