今年は中央アルプス2・・・池山避難小屋~空木岳
今日は9月4日。
8月30日~9月1日の3日間、山の中にいました。
その報告のつづき。
前投稿で、池山避難小屋に泊まったことを書きました。
山奥の木々におおわれた場所に一つだけある避難小屋で、
泊まったのは私たち2人だけ。
雨が降るような天気だったので、外は闇夜。
ヘッドランプをつけて外に水汲みに出ましたが、
覆いかぶさってくるような闇は恐怖でした。
この森の中には、大小の生き物がきっとたくさんいるわけで、
彼らは毎日、この闇を体験しているわけだなあ。たいしたものだと感心してしまいました。
人間は、闇夜では何も見ることができず、その闇から何か襲ってくるのではと想像し、
勝手に恐怖心をいだくのでしょう。
久々の闇体験。ドキドキして心臓を使いました。
8月31日の朝。池山避難小屋を出発する時の写真です。
もう全く恐怖心なし。太陽はすごい。朝はすごい。
↑ 小屋のすぐ前にある水場。ここの水はチョロチョロでした。
↑ 晩にやっと見つけた避難小屋。冬に雪に覆われると、さらに発見しにくいそうです。
登山道の傍らにある水場。
前の晩は、この水場を発見して、小屋に近づいたことを知りました。
小屋はここから100mほどの場所にありました。
しばらくは樹林帯の中を歩きました。
しだいに天気が良くなるのがわかり、
空木岳に行く頃には晴れるだろうと期待しました。
今回、携帯食にしたものの一つがこれ。
「塩金平糖」(出雲市原寿園)
汗びっしょりの登山の休憩に、とてもマッチしたお菓子でした。
口に入れた途端にわかる塩味がうれしかったです。
値段は315円。しかし、送料で700円ほどかけたので、
奥さんには怒られました。
樹林帯を抜け出すと、見晴らしのいい登山道になりました。
下の写真は、駒石をいただくピーク。
↑ 駒石付近から見た空木岳。
いよいよいつかは登りたいと思っていた山に近づきました。
空木岳すぐ近くにある空木駒峰ヒュッテ。
夕食朝食の提供はない素泊まりOKの小屋です。
冬季も一部開放しているところです。
この小屋ができたいきさつをWikipediaで読みました。
空木岳付近で遭難が多く、空木岳の稜線上に避難小屋の必要が出てきました。
1963年1月にも、空木岳南の鞍部に於ける大学生の遭難事故が発生しました。
空木岳稜線で一週間近く生存すべく奮闘しましたが、死に至ったそうです。
行政がなかなか動けない状況下、駒峰山岳会が自分たちで材料を準備し、
担ぎあげ、1969年に完成させました。
現在の小屋は、1998年に新設されたものだそうです。
これは下山して調べたことです。あらかじめ知っていたら、もっと小屋をじっくり見ただろうなあ。
生ビールが飲めることはチェックしました。
↑ 稜線から見下ろした空木岳避難小屋。
冬は雪に埋もれるため使用できないそうです。
そしていよいよ空木岳に登頂。
残念ながら、周囲はガスに包まれて視界はほとんどなし。
上空に少しだけ顔を見せてくれた青空に敬意を払って、
頂上の柱と一緒に撮影しました。
一つのことを成し遂げましたが、この日はこれからが大変でした。
(つづく)
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