「『がまん』するから老化する」からたっぷり引用
今日は4月10日。
昨日、無事50歳を迎えることができました。
50歳になる瞬間は、飲みすぎたせいか寝こんでいました。残念。
前投稿で40代でブログを始めたと書きましたが、
もう一つ大事なことを始めていました。
まさに40歳の時に、本格的に登山を始めました。
今では欠かせない趣味になっています。
あらためて40代、いろいろあったんだなあと思います。
さて今回は久々の本からの引用。
とにかく引用して、少しでも血や肉にしたい。
昔と比較して日本人の老化が遅くなっていることは、まず間違いない。
昭和の時代なら40代、50代はどこからどう見ても
「中年」「初老」という言葉がぴったりきた。
だがいまは違う。
たとえば、漫画『サザエさん』の父親・磯野波平は、
原作では54歳という設定だ。
そう聞くと驚く読者は多いはずである。
さらに言えば、波平の妻でサザエさんの母にあたる磯野フネは48歳である。
『朝日新聞』朝刊で『サザエさん』の連載が始まったのは昭和26年だそうだが、
昭和の時代を通して、
それほど大きな違和感はなかったように思う。(19p)
※今の日本人は、昔に比べて若くなってきたようです。
10歳は若くなったと、他の和田さんの本にはありました。
世界と比べても若く見られるようです。
歳を取るほど使わなかったときの衰えが大きくなるのだ。(中略)
この「廃用」と呼ばれる現象が、歳を取れば取るほど起きやすくなる。(中略)
筋肉も脳も、使わないことによる衰えが激しくなるのだ。
結果として同じ年齢でも、若い人並みの運動能力を持っている人や
知的な業績を上げている人もいれば、
よぼよぼ歩くのがやっとという人や、
記憶力や見当識が怪しくなっている人もいるのである。(32~33p)
※歳を取ると、使わなければ衰えが大きい。
これは心したい。ずっと楽しいことをやりたいのだから、せっせと今のうちは動き回りたい。
裏を返せば、人間の体も脳も、加齢より使わないことによって衰えると言える。(34p)
※これを知っただけでも、この本を読んだ価値あり。
人間の老化は体力や知力よりも、まず感情から始まると言ってよい。(中略)
感情の老化予防を心がけておかないと、
刺激を受けることがおっくうになってしまう。
体を動かさなくなるし、頭も使わなくなる。
外出が面倒になるし、外見にも気を遣わなくなるので、
体も見た目も加速度的に老化が進んでしまうのだ。(41~42p)
※好奇心を持ち続けることは大事だと、太鼓判を押してもらった文章。
セロトニンの材料になるのは必須アミノ酸の一つ、トリプトファンで、
これは肉類に多く含まれる。
セロトニンを脳へと運ぶコレステロールも肉に含まれているので、
やはり肉をしっかりと食べている人のほうが、うつになりにくいと考えられる。
昨今、覇気のない若い男性が「草食男子」と呼ばれるが、
いつまでも元気でつややかとしている中高年は「肉食系」ということになるのだろう。
実際、歳を取っても元気な人は肉を避けたりしないようだ。
セロトニンは「幸せ物質」とも言われている。
セロトニンが潤沢な状況では多幸感があって、何となく幸せそうにしていられるからだ。
すき焼きを食べると幸せな気分になったり、
焼き肉を食べて元気が湧いてきたりするのは、こんな裏付けもあるわけだ。(92p)
※ここを読んでから、肉を食べるは食べるは・・・・。
美味しいものを食べて自然に笑顔になるような体験は、前頭葉を刺激する。
感情の老化が前頭葉から始まることを考えると、
グルメや食べ物にまつわる興味を遠ざけてしまうのは、
決して得策ではない。(95p)
※食べることを楽しみたい。食べることにこだわることが、感情の老化も防ぐ。
さらに次のような文章も↓。
「食べること」は大きな楽しみになっていた。
とくに中高年以降、前頭葉を刺激する快い体験になる。
恋愛やギャンブルも前頭葉を強く刺激する体験だが、
50代にもなるとそうそう簡単に恋愛ができるわけでもなく、
ギャンブルも日本では競馬などの公営ギャンブルか、パチンコぐらいである。
その点、贅沢なグルメならずとも「食べる楽しみ」は、
誰にもできて脳を活性化させる効果的な方法である。
がまん型の生活をしていると食事も簡素になりがちだ。
食事に興味を失い、ないがしろににしていると
肉体的にも精神的にも人間を老化させてしまう。(97~98p)
※この本のタイトルは、こんな考え方からついたのでしょう。
飲むなら赤ワインがおすすめだ。
抗酸化物質であるポリフェノールが多く含まれ、
繰り返し触れたように心筋梗塞のリスクを下げると考えられている。
食事と一緒にたしなむことと、
水も合わせて飲むことで血糖値の急激な上昇を抑えられる。(120p)
※ビール一辺倒の考え方を変えようかな。
どんな仕事でも、ベテランと言われる年齢になってくると、
いつの間にか新しいことに食指が動かなくなる。
面倒くさいと思うことが増えてくる。
こうしたことも人間は身体機能よりも、
心や感情から老け始めることを示唆している。(142~143p)
※気をつけよう。新しいことにどんどうかかわっていこう。
50歳になった昨日、4年ぶりに携帯電話を買い換えました。
iphoneにしました。使いこなすぞ。
「行動が心を規定する」ことは、
若返りに関してもまったく当てはまる。(中略)
自分の年齢にこだわらず、少しお洒落な服を着てみるだけで気分は大きく変わるものだ。
白いワイシャツしか着たことのなかった人が、
襟だけ白くて見頃と袖はピンクやブルーのクレリックシャツを着たりすると、
姿勢も変わるし気分も変わる。(中略)
白髪を染めたり、カツラや増毛をしたり、
ボトックスでシワ取りすることも大切である。(164~165p)
※白髪が目立ってきて、染めようか染めまいか迷っています。
この本を読んで、また迷う。
テレビを見ていても脳や感情を老化させない方法は、
批判的な目を養うことだ。
「あんなのおかしいわね」などと電話で言える仲間がいれば理想的だが、
一人で見ているなら「本当だろうか」と疑ってみることが老化予防になる。(169p)
※正邪を分けて伝え、視聴者が自分で考えることを阻害するテレビの弊害。
和田さんは他の本で書いているらしい。いずれ読みたい。・・・・「テレビの大罪」(新潮新書)
ところがいまならブログであれツイッターであれ、
考えついたら直ちに言いたいことが言える。
脳の老化防止から考えると、こうしたアウトプット型になるほうが、
書斎型秀才よりも若々しさが保てるはずだ。
これまでテレビは日本人に受け身を強いてきた。
それが自由にアウトプットできる時代になっているのだと認識してほしい。(172p)
※ブログを始めてもうじき4年。いい4年を過ごしていると思います。
ブログのおかげ?・・・きっと弊害もあると思います。うつのに時間がかかります。
でもプラスが多いと感じているので、まだ続きます。
ビタミン類、たんぱく質、脂肪などは、
体が老化しないために中高年も含めて、
歳を取るほど必要になってくる。
しかも、年齢とともに足りないことに弱くなる。(198p)
※「足りないことに弱くなる」はいい言葉。やせ我慢は良くないのだ。
昔のような粗食に帰れと言う人はたくさんいる。
しかし昔型の粗食に戻してしまうと、かつての日本人のように老けてしまう。
高度経済成長以前の食生活と劇的に変わった点は、
明らかに肉や脂肪をたくさん摂るようになったことだ。
たんぱく質をもっぱら魚から摂るだけでなく、
牛・豚・鶏といった動物から摂ることが増えた。(中略)
食生活の欧米化は美しさの要因にもなっているのだ。
食生活の欧米化は、日本人をかなり若返らせたと考えられる。(223~224p)
※食事の欧米化は良くないと思ってきましたが、そうばかりではないとこの本で強く思いました。
魚からたんぱく質を摂ることは、これからも継続していくなら、
肉は食べたほうがいいようです。
「よく寝て、よく食べて、よく動く」
新年度から使い始めた新しい日記帳の巻頭言は、このセリフです。
たくさん引用してきましたが、最後にダイエットを気にしている子どもたちに関係のある文章。
ことに問題が大きいのが思春期のダイエットだ。
臓器の発達期に重なるから、この時期に低栄養の状態が続くと、
後から栄養を足したからといって発達してくれるとは限らない。
たとえば子宮や脳は、思春期に成長し損なうと、その後の発達は悪くなる。
私は精神的に不安定な子どもが増えていることや、
これだけ不妊に悩む人が増えている背景は、
明らかに思春期にダイエットを煽(あお)りすぎているためだと確信している。(中略)
いまほどダイエットが叫ばれなかった時代の女子は、
高校生のころまではぽっちゃりしていて、
大学生や会社に勤めるころになるとやせてきた。
これが自然の摂理だったのだ。
思春期は、女性ホルモンが急増する時期だから太りやすい。
そんなときに、やせるために涙ぐましいほど食事をがまんするわけだから、
必要な栄養素が不足してしまう。(199~200p)
給食の完食をまた新年度も目指しています。
無理に食べさせるのが目的ではなく、食べる楽しさを伝えたいと思います。
やっぱり給食は楽しい時間のはずです。
以上です。学びの多い本でした。
仕事の時間を減らしてうってしまった。
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