自発の助動詞「れる/られる」
昨日(1月4日)の投稿「『ら』抜き言葉をどう思いますか」の中で、
省略したことがあります。
「られる」は可能、受身、尊敬を表す助動詞
と書きましたが、正確には
「れる/られる」は自発、可能、受身、尊敬を表す助動詞
です。どうして省略したか?
「れる」は、話題が「ら」抜き言葉だったので、「られる」に絞りました。
「自発」を省略したのは、よく意味がわからず、例文も浮かばなかったからです。
しかし今日出勤して自分で調べ、国語が専門の教頭先生にも教えてもらい、
「自発」について書いてみることにします。
日本語の文法における「自発」とは、Wikipediaに次のように書いてありました。
動詞の表現様式で、行為・動作を人が積極的意志を持って行うのでなく、
自然にあるいはひとりでに実現する現象・作用のようにいう表現である。
助動詞の「れる」「られる」などによって行われる。
じゃあ、たとえばどんな例文があるか。
教頭先生が中学校勤務の時に使った練習問題をプリントアウトしてくれました。
ぜひ挑戦してみてください。ヒントは上の青い字の引用文です。熟読を。
次の_線の「れる」「られる」の意味は、「受身」「可能」「自発」「尊敬」のどれにあたるか答えなさい。
1.電車の中で足を踏まれて困る。 〔 〕
2.彼は皆にのけ者にされる。 〔 〕
3.山を見ると故郷が思い出される。 〔 〕
4.忙しくても、練習には出られるはずだ。 〔 〕
5.入学試験のことが案じられる。 〔 〕
6.今度転校して来られた山田さんです。 〔 〕
7.ふもとまで1時間くらいで下りられる。 〔 〕
8.先生にほめられないと、さみしいものだ。 〔 〕
それでは解答は、しばらく下にいた場所に。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
1.電車の中で足を踏まれて困る。 〔 受身 〕
2.彼は皆にのけ者にされる。 〔 受身 〕
3.山を見ると故郷が思い出される。 〔 自発 〕 これが自発の例文!
4.忙しくても、練習には出られるはずだ。 〔 可能 〕
5.入学試験のことが案じられる。 〔 自発 〕 これも!
6.今度転校して来られた山田さんです。 〔 尊敬 〕
7.ふもとまで1時間くらいで下りられる。 〔 可能 〕
8.先生にほめられないと、さみしいものだ。 〔 受身 〕
「自発」について調べていくと、さらにわかったことがありました。
次の投稿へ。
コメント