企画展10/虫送り/飛んで火にいる夏の虫
市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」を見に行って、
「虫送り」という言葉にも興味を持ちました。
説明板には次のように書いてありました。
大切な稲を害虫から守りたいという人々の願いの表れの一つに
虫送りがあります。
これは、松明(たいまつ)を焚き(たき)、
鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしながら田んぼの中を練り歩いて、
村中から虫を追い出す儀式です。
江戸時代後期に注油法ー田んぼに油を張り、
そこに虫を払い落して窒息させる方法ー
が登場するまでは、人々は単に害虫を補殺するか、
虫送りによって神頼みするほかはありませんでした。
人間は今、虫を殺す方法をたくさん手に入れていることを感じました。
いろいろな農薬、そして殺虫剤。
昔は神頼み的な虫送りをやっていたんだもんな。
しかし松明を燃やすのは意味があったかも。
夜、火を燃やせば、虫はつられて集まってきて、
挙句に「飛んで火にいる夏の虫」状態で死んでしまう可能性があるので。
※参考:「くぼたのたんぼ 虫追い」http://www.tanbo-kubota.co.jp/tool/tool09.html#
今でも県内で虫送りをやっている所がありました。
常滑市と稲沢市です。
※「常滑市HP」http://www.city.tokoname.aichi.jp/ctg/75300150/75300150.html
※「稲沢市HP」http://www.city.inazawa.aichi.jp/ka_annai/syougai/bunkazai/data/202.html
どちらも7月上旬に行われます。
来年は虫送りのニュースを気にしようと思います。
できたら行きたいくらい。
以上、企画展で見てきたことを10の投稿でまとめました。
4年の社会科で「古い道具昔のくらし」という単元があります。
今年は火鉢の勉強を中心に据えて学習をすすめました。
今度やる時は(いつになるかわかりませんが)、
「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」で昔の人たちがやってきたことを切り口にして
授業ができるなと思いました。
その時は、ブログに書きとめたことが役に立つでしょう。
他の人が授業をやる時にも参考になったら、ここに書いた甲斐があります。
もう一つ企画展のことで書きたいことがありますが、
そのためにはもう一度民俗資料館に行くか、
電話で尋ねないとだめなので、後日書くことにします。
田んぼの鳥よけのために、人間の服を置いておくことを、
何とかと言ったんだよなあ。メモをしてこなかったことが失敗です。
根気よくここまで読んでいただきありがとうごじます。
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