「春山淡冶(たんや)にして笑うが如し」
昨日(23日)は市の総会があったため、全ての先生が出張。
管理当番の私一人が学校に残って留守番でした。
いい天気でした。
山が新緑で、濃い緑と淡い緑のコントラストがしっかり浮き出る時、
それを「山が笑う」と表現するそうです。
私は例年、いつ山が笑ったか記録していました。
平成17年 4月21日
平成18年 4月21日
平成19年 特定できず
平成20年 4月19日
※平成20年の山が笑った日については、ブログに書きました。
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/04/post-90c0.html
平成21年度の今年はどうだったか?
実は4月10日に私は山が笑っていると思いました。今年は早かった。
しかし、ずっと山がかすんでいて、笑っている顔をくっきり見せてくれていませんでした。
ところが昨日(4月23日)はよかった。
4年2組でもああいうのが「山が笑う」って言うんだよと講釈しました。
窓から見える山々は立派な教材でした。
学校に1人残って、校舎の戸じまりを確かめに歩くついでに、
山が笑っている姿を写真に撮りました。
できあがった写真を見てガッカリ。本物はこんな地味ではない。
もっと楽しそうに笑っていました。
最も高い山が石巻山。
前任校で、学期の終わりごとに登っていた本宮山。
高台にある校舎であるし、3階からの撮影。
いい景色でしょう。
うれしいことに「山が笑う」の出典がわかりました。
このサイトが参考になりました。
http://www.rekihaku.ac.jp/kodomo/5/tayori84.html
春の季語に「山笑う」というのがあります。 同じく「冴え返る」というのもあります。 木々の芽吹きが始まり、山全体が躍動感に満ちているのを 山が笑うと表現したのです。 これは北宋の山水画家郭煕(かくき) の 「春山淡冶にして笑うが如し」という記述に由来しています。 自然を動的に捉えようとしていることがわかります。 それが笑うという擬人的な表現となったのでしょう。
「山が笑う」は季語だったのですね。 「春山淡冶にして笑うが如し」の「淡冶」は「たんや」と読む。 その意味は?新しいことを知ったのはうれしいけど、不明なことも残った。
夏は「山滴(したた)る」、秋は「山粧(よそお)ふ」、冬は「山眠る」。 今年度はこの見晴らしのいい校舎3階から、 山の変化を楽しみたい。 |
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