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2009年4月24日 (金)

「春山淡冶(たんや)にして笑うが如し」

昨日(23日)は市の総会があったため、全ての先生が出張。

管理当番の私一人が学校に残って留守番でした。

いい天気でした。

山が新緑で、濃い緑と淡い緑のコントラストがしっかり浮き出る時、

それを「山が笑う」と表現するそうです。

私は例年、いつ山が笑ったか記録していました。

平成17年 4月21日

平成18年 4月21日

平成19年 特定できず

平成20年 4月19日

※平成20年の山が笑った日については、ブログに書きました。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/04/post-90c0.html

平成21年度の今年はどうだったか?

実は4月10日に私は山が笑っていると思いました。今年は早かった。

しかし、ずっと山がかすんでいて、笑っている顔をくっきり見せてくれていませんでした。

ところが昨日(4月23日)はよかった。

4年2組でもああいうのが「山が笑う」って言うんだよと講釈しました。

窓から見える山々は立派な教材でした。

学校に1人残って、校舎の戸じまりを確かめに歩くついでに、

山が笑っている姿を写真に撮りました。

できあがった写真を見てガッカリ。本物はこんな地味ではない。

もっと楽しそうに笑っていました。

   

P4230034    

   

    

最も高い山が石巻山。

     

P4230047    

    

   

前任校で、学期の終わりごとに登っていた本宮山。

     

高台にある校舎であるし、3階からの撮影。

いい景色でしょう。

    

    

うれしいことに「山が笑う」の出典がわかりました。

このサイトが参考になりました。

http://www.rekihaku.ac.jp/kodomo/5/tayori84.html

  

春の季語に「山笑う」というのがあります。

同じく「冴え返る」というのもあります。

木々の芽吹きが始まり、山全体が躍動感に満ちているのを

山が笑うと表現したのです。

これは北宋の山水画家郭煕(かくき) の

「春山淡冶にして笑うが如し」という記述に由来しています。

自然を動的に捉えようとしていることがわかります。

それが笑うという擬人的な表現となったのでしょう。

    

「山が笑う」は季語だったのですね。

「春山淡冶にして笑うが如し」の「淡冶」は「たんや」と読む。

その意味は?新しいことを知ったのはうれしいけど、不明なことも残った。

   

夏は「山滴(したた)る」、秋は「山粧(よそお)ふ」、冬は「山眠る」。

今年度はこの見晴らしのいい校舎3階から、

山の変化を楽しみたい。

   

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