「しんにょう」は本来2点表記だったんだ
最近驚いたニュースは、
常用漢字表の改定作業を進めている文化審議会の漢字小委員会のニュース。
11月26日のニュースでした。(下は産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081126/trd0811260711000-n1.htm
新しく常用漢字が加わるのですが、
問題は「しんにょう」です。
記事では次のように書かれていました。
新たに加わる「謎」「遜」「遡」の「しんにょう」部分をめぐって
点が1つか2つかで議論が白熱した。
事務局の文化庁は2点を提案したが、
現行の常用漢字はすべて1点で表記されているため、
一部の委員が「1点に統一すべきだ」と反発。結論を次回に持ち越した。
文化庁などによると、しんにょうは本来2点表記だが、
戦後告示された「当用漢字字体表」で「手書きと印刷の文字を接近させる」ため1点に統一。
昭和56年告示の常用漢字表で加えられた「逝」「遮」の2字も1点表記にされた経緯がある。
驚いた。しんにょうは本来2点表記だったんですね。知らなかった。
しっかり1点表記に慣らされていて?それが当然であって、
2点表記は珍しいのかと思っていました。
ここで「常用字解」(白川静著/平凡社)を出してきました。
それによると、しんにょうのもとの字は「辵チャク」
この字が変形してしんにょうが作られたのなら、点が2つでしょう。
そうだったんだ。
来年1月に新しい「常用漢字表」が発表されるそうです。
ついでに漢字がらみで。
12月12日が「漢字の日」
この1年を漢字一文字で表現するならどんな漢字がいいか募集して、
その中から選ばれた漢字が発表される日です。
楽しみ。何だろう。家族で考えましたが、なかなか浮かびませんでした。
一文字で表現するのは難しい。
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