夏休み最初の読書「教育力」
いい本だといろいろなところで評判を聞いていた「教育力」(齊藤孝著/岩波新書)を読みました。
いつも本を読むときに、いいところがあると線を引き、ページの上の角を折り曲げます。
この本は線を引きまくり、ページも次々に折り曲げていたら、こんなに厚くなってしまいました。
「この本を読んでくれた人の心と身体に、教育への勇気が湧くような本にしたい。」(1p)・・・・勇気が湧きました。ありがたい本です。
「教師自身が何か高みを目指して飛ぶ矢のような勢いを持っていなければ、学ぶ側に『あこがれ』は生まれない。教えるという行為にばかり気をとられて、教師自身が学ぶことを忘れている場合が少なくない。学ぶ側はそれなりに進歩しているにもかかわらず、教師の側が十年一日の如くであるとするならば、年々若々しさが失われる分、教師の魅力は減っていく。」
「学び続けていると、人は若くいられる。私はそう考えている。学んでいるときには細胞が活性化し、新陳代謝がうまくいっている気がする。学ぶことを面白いと心底感じ、その学ぶ喜びを生徒たちに伝えようとする教師の心は若々しい。」
「少なくとも人に何かを教える職業に就きたいと思っているならば、読書の習慣は最低限必要だ。」(5p)
・・・・こうやって、一字一字うつことで、この文が自分の血肉になってほしいと思います。30代の10年間、中学校に勤務して、部活動中心の生活をしていました。それはそれで充実していましたが、済んでみて、自分が本を読んでいないこと、他のすすんだ先生方の実践を学んでいないことにあせりを覚えました。独りよがりでやっていました。
この仕事で行くと決めたのだから、ベストを尽くしたい。世の中にはすごい先生がたくさんいる。本を読んだり、すごい先生の話を聞きに行こうと思いました。
夏休みはそんなことがまとめてできるいいチャンス。最初にこの本を読んだのは良かったです。
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