「羅生門」(金の星社)はいい本でした
今日は5月1日。
5月最初のネタは、児童書。
この本が良かったです。
「羅生門」(日野多香子 文/早川純子 絵/金の星社)
この本を読み終えて、あとがきを読んだら、
以前に読んだ「すみ鬼にげた」(福音館書店)を思い出しました。
※ここでも道草 読書週間に読んだ2冊 「すみ鬼にげた」 (2010年2月2日)
作者が書いてみたいというのがともにオニ(鬼)だったからでしょうか。
ともに、作者が書いてみたいという思いを昔話で表現した共通点からでしょうか。
あとがきにはこう書いてありました。
「オニは最初からオニだったわけではない。
時の権力や社会にしいたげられて、追われていった気の毒な人たちの、終(つい)の姿なのだ」
このことを聞いたのはいつだったでしょうか。
それ以来わたしの心には、オニは悲しい身の上の人たちという思いがやどりました。
その思いを物語にしたのが、この『羅生門』です。
しかし、ひとたびオニになってしまった人たちが、元にもどれたかどうかはわかりません。
ですから、これは「そうなってほしい」という、わたしの祈り、願いなのです。
オニになったのも出会い。
オニから普通に戻ったのも出会い。
人にとって出会いは大事。そんなことを伝えてくれる本でした。



