月極駐車場の「極」
今日は2月10日。
昨日、娘と歯医者に行った帰り道に、
「月極駐車場」という看板を立て続けに見て疑問に思いました。
「極」は「きわめる」とは読むけど、「きめる」とは読まないのに
なぜ「極」という字が使われるのだろう?
今まで何度も見た看板ですが、今回は珍しく疑問に思いました。
さっそく娘にこの疑問をメモをさせました。
忘れたらもったいないと思ったからです。
家に帰って調べました。
面白いことがわかりましたよ。
次のサイトを参考にしてまとめます。
※Yahoo!知恵袋 月極駐車場はなぜ「月決め」ではなく「月極」なのですか?
※Yahoo!知恵袋 月極駐車場の月極は何で「極める」という字を書くんでしょうか???
※Yahoo!知恵袋 駐車場によく月極と書いてありますが月決めでなく月極とする理由はなんですか?
江戸時代から太平洋戦争の頃まで、「極」という字は、
「極める」と書いて「きめる」と読んだようです。
例が示されていました。
夏目漱石の『坊ちゃん』(1906年)
「そう自分だけで極めたって仕様があるか。」
式亭三馬の『浮世風呂』(1809~1813年)
「極(き)まったものだ」「極(き)めておきませう」
「極(き)める」には約束をするという意味があります。
1ヶ月間、約束を交わして駐車することから「月極め」という言葉が生まれたというわけです。
現在「きめる」は「決める」しか漢字がありません。(常用漢字の話)
したがって漢字で書くなら、「月ぎめ」も「月決め」と書くしかなく、
実際に「月決め」「月決」という表記も見かけます。
しかし、「決める」には「約束をする」という意味ではなく、「決定する」意味で使われるのが普通。
したがって「月決め」はあまり適当ではなく、「月ぎめ」と書くことが多いようです。
実際、パソコンで「きめる」と入力して変換すると「極める」が出てきます。
これだけのことを調べていたら、
娘が「今、テレビで『月極』のことをやってたよ」と教えてくれました。何と偶然!
昨晩放映の「世界一受けたい授業」で「月極駐車場」の読み方が扱われたそうです。
番組のHPで調べてみました。※世界一受けたい授業 授業復習2月9日
読みはもちろん「つきぎめ」
意味は、ちょっと自分の調べとは違いました。
引用します。
「極」は、「決める」ではなく「終わり」という意味です。
月の終わりまでの期間、ひと月単位で契約をするという事です。
「約束する」という意味ではなく、「終わり」の意味。どっちかな?
自分は今のところ「約束する」に軍配を上げています。
※追記:
昨日、「月極」について疑問に思った看板の写真を載せます。2枚。
昨日と同じコースを走ったので、思い出して撮ってきました。
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