花火の話25・・・「花火玉」を作る/五重芯菊型花火
今日は10月28日。
前投稿のつづき。
これは、菊型花火の花火玉の断面図です。
最も複雑で、作るのが最も困難と言われるのが、光の輪がいくつも重なる菊型花火だそうです。
芯と言われる光の輪が増えるほど複雑さは増し、
花火師の熟練の技が必要になってきます。
野村陽一さんが作る「五重芯(いつえしん)菊型花火」は、
技の限界に挑戦するような花火なのです。
これが断面図。直径30センチの花火玉です。
「星」と「割薬」が交互に詰め込まれています。
最も外側にある「親星」は、最後に開く「星」です。
これは「五重芯」には含まれません。
「親星」の中に、「芯星」が五重に詰め込まれています。
野村陽一さんが作った花火。
7月の大洗海上花火大会で、五重芯菊型花火が打ち上げられました。
今まで花火を一つ一つ味わってみることはあまりなかったです。
でも、花火一つ一つに、こうやって花火師が関わっているのを知ると、
花火をじっくり味わってみたいと思うようになりました。
(つづく)・・・・翌朝書く予定
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