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2018年3月 1日 (木)

今日も電気モグラ製作を続けます/理系と文系を分ける理由

今日は3月1日。

 

さあ、ラスト1か月。 

  

前投稿で書いた、電気モグラ。

うまくいきました。

なかなか動くところまでいきませんでしたが、

動いた時には、一緒に作っていた男の子と大喜びしました。

銅線のトンネルを、単三電池モグラはゴトゴト音を立てて

突き進みました。

  

やってみていろいろわかりました。

〇銅線を巻くときに、右回りと左回りを作ってしまいました。

そうすると電池が進んでいく向きも変わるのです。

したがって、巻き方の違う銅線のトンネルをジョイントすると

単三電池は途中で止まってしまいます。

発見でした!

〇ジョイント部分で止まってしまうことが多いので、

なるべく銅線は切断せずに、長いもので巻いていった方が、

単三電池モグラの進み方はスムーズです。

〇単三電池モグラは、磁石の部分が銅線に触れなければ、

電流が流れず、何も起きません。

電池の径よりも大きな磁石を使う必要があります。

〇50mの銅線を使いましたが、

巻いてみると何と1m余りにしかなりません。

50mが1m! 長いのを作るとなるとお金がかかります。

〇電池の消耗は早いです。

  

でも昨晩、再び銅線を50m買ってきました。1316円。

乾電池も購入。今度は切断せずに巻くことにしましょう。

Rimg1977a

  

  

理科の実験にはお金がかかる。

今回やってみて実感ですが、

理科の先生に言われました。

日本で文系、理系に分けているのは、

実験設備や試薬などの準備に多額の資金が必要な

理科系の学生数を制限するためだったらしいですよ、と。

本当かな?

少し調べると、次のサイトの中でそのことが書いてありました。

役に立つ知識だよ。生活雑学情報 文系、理系なぜ分ける?その歴史と現状

さらにここが参考になりました。

CiNii論文 日本における文系・理系分別教育の歴史(梅木松助著)

 

他国ではあまり理系・文系を分ける考え方をしていないとのこと。

まずはこれが意外。

日本の常識に染まっていて、それを当たり前としていました。

上記論文によると、日本の教育における理系・文系の分離は、

戦前はあまり顕著ではなかったようです。

理系・文系の分離が顕著になったのは、戦時下です。

戦争に勝つために、理系が重視されたのです。

引用します。

(戦時下の)大学教育は完全に理系重視,文系軽視の観あり。

旧制高校、高等専門学校また然り。

文系学生は学徒出陣、理系学生は徴兵延期、

昭和19 年3 月学徒動員令により理系学生は軍需工場や

病院などに配属された。

  

  

戦後はどうなったか?

論文によると、スプートニックショックによる

アメリカでの科学教育重視政策が日本にも影響を与え、

理系を専門化させる風潮ができたようです。

理系・文系の分離がまた行われたのです。

  

さらには、大学の試験科目が理系・文系に分かれたことで、

高校でも理系・文系コースができたり、

工業高専、理数科高校ができるようになってきました。

またもや理系・文系分離の考え方に染まってきました。

  

上記論文を引用します。

 

最近の大学改革運動は文・理分別教育より

文理融合教育の方向をとりつつあることが

多くの提言から分かる。

日本人の意識から文系・理系意識をなくさなければならない日が

すぐに来ると思われるが、

その日までに古い教育を受けてきた20 世紀日本人の

意識改革が必要であろう。

  

  

論文は1995年発表のもののようです。

20世紀日本人である私は、目の前の男の子(6年生)を

「この子は理系が得意な子どもだ」と思って見ています。

 

1年前、その子は、面倒くさいと言って

なかなか勉強に集中できませんでしたが、

この1年で、算数に自信をもってくれました。

そして今、「僕は理科が好きかも?」と思い始めて、

てこの実験をし、やじろべえを作り、電気モグラを走らせています。

マンガ「鋼の錬金術師」に刺激されて、

人体を作る29の元素を覚え、

100以上ある元素を、やれと言われなくてもノートに書き出していました。

「あなたは理数系が得意なんだ。中学校に行っても、まずはそこで頑張れ」

そんな声かけをしていました。

「日本人の意識から文系・理系意識をなくさなければならない」

と提案されているのに・・・・

  

でもこのままいこうと思います。

算数・理科を自分は好きだと思ったまま中学校に進んでほしいです。

算数・理科を心の支えにしてほしいです。

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