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2021年11月23日 (火)

「おれは一万石 商武の絆」読破/棄捐の令が出たときにどんなことが起こったか

     

今日は令和3年11月23日。

    

この本を読みました。

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「おれは一万石 商武の絆」(千野隆司著/双葉文庫)

   

この本を読むきっかけは、授業です。

授業で使っている「ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる

中学歴史」(新興出版社)で寛政の改革を教えている時に、

次の文章が気になりました。

  

旗本・御家人の生活救済

旗本・御家人が札差(年貢米を金にかえる業者)からしていた

借金を帳消しにした。

    

「札差(ふださし)」という商人が気になりました。

変わった名前です。

ネットでいろいろ調べていたら、

札差が出てくる時代小説がけっこうあることに気がつきました。

札差はけっこう重要な職業だったようです。

そんな中の1冊がこの「商武の絆」でした。

   

時代はまさに松平定信の治世。

借金を帳消しにする棄損(きえん)の令が発せられました。

怒り、大騒ぎする札差。喜ぶ旗本・御家人。

しかし、その後がリアルに描かれていました。

貸したお金が返ってこないことになった札差は、

被害を少しでも抑えようと金策に飛び回ります。

一時喜んだ旗本・御家人ですが、生活は苦しいままであり、

再び札差から金を借りようとしますが、

貸し渋りのため貸してもらえません。

そりゃ、そうでしょ。

貸した金が返ってこないのでは、札差も資金がありません。

貸したはいいが、また帳消しになってしまっては元も子もありません。

幕府が棄捐の令を出したことで、

大名にも同様な棄捐の令を望む声が高まってきます。

大名に使える武士たちも貧しかったのです。

棄捐の令がきっかけになった殺人事件も起きてしまいます。

   

授業では、札差を覚えさせて、その札差の借金を帳消しにしたことのみ

教えました。実際、それくらいしか自分にも知識がなかったです。

でもその時代にはいろいろなことが起こったであろうことが、

この本を読むことで見えてきました。いい本でした。

商人と武士との関係がぎくしゃくしたのですが、

最後は「商武の絆」をいうタイトルどおり、

助けあって、ほぼハッピーエンドの小説でした。

   

千野隆司さんは1951年生まれ。

ちょうど10年先輩。

元中学校教師という経歴でした。

共通項があって、気になる作家になりました。

「おれは一万石」シリーズは読んでみようかな。

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