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2020年1月29日 (水)

「老人」のウソ② 「高齢になると、ガンと共存して生きていける」「『高齢者』の健康情報が少ない」

  

今日は令和2年1月29日。

  

前記事に引き続き、

科学者が解く『老人』のウソ」(武田邦彦著/産経新聞出版)

より引用します。

  

  

一般的には、皆さん「血圧は130mmHgくらいがいいらし

い。高いのはよくないが、低いのは別に問題がない」と思って

いる人が多いように思います。

でも、これは大きな錯覚です。一般的には50歳まではもとも

と血圧が低いから問題はありませんが、50歳以上、特に60

歳からの第2の人生(50~100歳)の壮年期を迎えたら、

血圧130mmHgという基準は全然ダメなのです。

つまり「年齢に応じた適当な血圧」が必要となります。「年齢

に応じた適当な血圧」とはどういうことか。50歳以上では、

血管壁が硬くなってくるので、もし50歳までの時と同じ血圧

のままの場合は、血流が減ってきて全身に血が回らなくなりま

す。

(108p)  

  

武田教授によると、第2の人生での血圧の目安は

「年齢+90」だそうです。

はたして自分の血圧はどれくらいなんだろう?

自分の最近の血圧を知らない。

薬局で血圧が測れるようなんで、一度測ってみよう。

  

  

ガンの専門医に聞いたところによれば、90歳ぐらいでこの世

を去る人は、体の中に、ガンが5つぐらいあるそうです。言い

方を換えれば、高齢になると、ガンと共存して生きていけると

いうことです。

(145p)

  

ガンは、丈夫な体が病原菌に襲われて発症する病気ではありま

せん。自分の体の細胞の遺伝子が異常を起こしたまま増殖して、

”自殺”する病気です。ガン細胞は、自分自身の細胞です。つま

り、自分の体の中に「死にたい」というものが発生する。「死

んでしまいたい」という気持ちと連動して、体が作るのがガン

なのです。

ところが、第1の人生と第2の人生では、生きる意義が違いま

す。第2の人生の意義を知れば、生きるのに必死になることも

なく、同時に「死にたい」「死んでしまいたい」というような

厳しい気持ちも起こりにくいので、ガンもそれほど増えません。

さらに、ガンを受け流すことができるので、ガンは恐くないの

です。自分の体の中にあるガン細胞に、「もう少しだから、し

ばらく、おとなしくしていてね」という感じで、対応すればい

いわけです。

(149p)

  

「ガン」は心配ごとです。

こういうふうに考えることもできるんだと思って読みました。

  

  

血圧は高いほうが栄養も酸素も、病原菌を殺す白血球やガンを

殺す免疫細胞も、体のすみずみまで送ることができます。その

一方で、血圧が高ければ別のリスクがあって、血管が破れるこ

ともある。だからといって、血管が破れないように血圧を下げ

ると、今度は、体の中に行き渡らせる必要がある酸素と栄養が

不足する。酸素が不足するとガンが増える、と警告しているガ

ン専門のお医者さんは多いのです。

(159p)

  

じゃあどうすればいいのか。

武田教授は「『高齢者』の健康情報が少ない」と書いています。

今のような長寿社会になったのは最近のことなので、

まだ情報不足なのです。

したがって何がいいのかの正解がありません。

今から判明してくる情報を調べて、

自分なりの健康法を編み出していく必要があるそうです。

  

  

つづく

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