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2019年12月 1日 (日)

「星の見える家」①/「イズコ」「ニオ」 馬の出産シーン

 

今日は令和元年12月1日。

  

昨日は「NHKスペシャル ボクの自学ノート

~7年間の小さな大冒険~」の放映を知って、

以前録画してあったのを見て少し道草したり、

そして晩はまたじっくりと本放送を見たりと

「自学ノート」中心の日でした。

梅田明日香君のやっていることには、無関心ではおられないです。

今から私がやることは「道草」

明日佳君がやっていることは「自学」

そう思えます。

  

そんな11月30日でしたが、本を1冊読み終えました。

 

星の見える家 -新十津川物語9-

(川村たかし著/偕成社)です。

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引用します。

  

稲こきをしたあとのわらは、俵やむしろ、ときにはイズコとよぶ

保温具を編む。わらは雪靴にもなれば、ぞうりにもなった。

質のよいのは〈水をみせない〉ために小屋の天井にあげておく。

敷きわらや馬に食わせる分は塚にして野外にたくわえた。

ニオとよんだ。

(79p)

 

「イズコ」をイメージしたいと思って調べました。

野外博物館 北海道開拓村 嬰児籠(いずこ/いずみ/えじこ)

☝ こんないいサイトに行きつきました。そこからの転載。

Izuko 幼い子を入れておく道具。藁(わら)などで編(あ)まれた

大きな容器で、底部(ていぶ)に藁や籾殻(もみがら)を

敷(し)いて尿(にょう)や便(べん)を吸収(きゅうしゅう)

するようにしていた。子どもが動かないように布などを

巻(ま)きつけて使用した。 

  

 

次は「ニオ」

これはなんとなくイメージが浮かびます。

こんな感じだったのでしょうか。

Img_0 植物と生物防除のお話 和田哲夫

  

  

「信子、室(むろ)からうんとニンジンをだしておけ、はだか麦も

炊いてやれ。青い物をさがしてこい。お産は女の大役やさけ、

ごちそうをはずんでやるからな。」

あとのほうはアオにささやきながら、フキはおきくふくらんだ腹に

両手をそえていた。馬は敷きわらの上にからだをかたむけ、

しきりにふとい息を吐いた。前足で床をかこうとしては

思いとどまり、おしりのほうをふりかえる。フキの手の下で

熱い血がとくとくとさわぎ、新しいいのちがすこしずつ

あらわれてくるのが感じられた。

やがて、信子がおけいっぱいのニンジンをはこんできたとき、

よこたわった母馬のそばにぬれた子馬がしきりに立ち上がろうと

しているところだった。

「えーっ、生まれたんだ。すごい。20分もたってなかったでしょ。」

「がんばったよ。汗だくでアオはがんばったよ。」

とフキはからだをずらした。

「これなら安産だ。獣医さんのお世話にならずによかった。

牛の赤ちゃんはこうはいかないもんじゃから」

乳牛の子が生まれるときは、人間が両足をつかんでひいた。

ときには、はじめから獣医の世話になった。

「めんこい子っこ馬だね。」

その間にも母馬はしきりになめている。子馬の前身から

ほのかな湯気が立ちのぼった。生まれる瞬間には出あわなかったけれど、

信子のからだの中にはあたたかいものがあふれていた。

小さな新しいいのちががひっつ、この家の家族としてやってきたのだ。

(80~82p)

Epson148 (80p) 絵:鴇田幹

  

雌馬から子馬が生まれ、絵のようにさっそく歩こうとする。

生で見てみたいものです。この年になって、いまだになし。

生まれたての娘・息子は見たことがあるけど・・・

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