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2019年5月 7日 (火)

学習空白の罪

 今日は令和元年5月7日。

  

神奈川LD協会から「夏のセミナー2019」の

案内が届きました。

これはサイトでも見ることができます。

神奈川LD協会 夏のセミナー 2019

 

たくさんの講座が行われ、それぞれ内容や

講師の先生のメッセージが掲載されています。

その中で、ブログに引用しておきたい文章がありました。

 

7月24日に行われる講座。

残念ながら、部活動の大会が予想されるので行けません。

内容がいいので、誰か行ける人がいたら、

ぜひ行ってよと勧めています。

もし行ったら、聞いてきたことを教えてよと頼むつもりです。

  

7月24日(水)

セミナーコード105 / 研修室121-123(12階)

  

スキルアップ講座  

読み・書きに困難を示す子どもたちへの学習空白の罪 

教室にいるのに学べないでいる子どもたちと学習量

10:00-11:15 講義1 

教室にいながら、「学習空白」が生じていた子どもたち

11:30-12:45 講義2 

特性に応じた学び方が支える「学習量」

13:45-15:00 講義3 

「正しく繰り返す」の力① アナログの支えを中心に

15:15-16:30 講義4 

「正しく繰り返す」の力② デジタルの支えを中心に

  

  

Invited Speaker 井上賞子先生

(島根県松江市立意東小学校 自閉症 ・ 情緒障害 特別支援学級教諭)

 

井上先生からのメッセージ

「オレはバカなんですよ!」と叫ぶ子、

「やってもやっても、みんなみたいにできない」と目を潤ませる子、

かつて出会った彼らは、知的に遅れがあるわけでも

授業に参加していないわけでもありませんでしたが、

学習が積みあがっていかないことに疲弊し、

自信も意欲もなくしていました。

そこには個々に様々な要因がありますが、近年、共通項として

「学習量」の問題を考えさせられることが増えています。

「学習空白」というと、不登校等で教室での学習に参加できない時に

生じるものと思われがちですが、現実には前述の子どもたちのように

毎日学校に通っている子たちにも起こっていると

実感することがあります。みんなと同じ方法では

学びにくい特別支援対象の子どもたちの中には、

いくら教室にいて授業に参加しているように見えても、

「学べずにいる」もしくは「定着のために必要な学習量が

確保できていないでいる」子がいます。

「わからない→やらない→もっとわからなくなる→

もっとやりたくなくなる」という深刻な負のループは、

「学習空白」となり、困難の状況をより悪化させていきます。

「そんなことはない、人よりたくさんの時間をかけて

膨大な量に取組んでいるのに、うまくいかなくて困っているんだ。

学習量は十分確保できているのに」というケースもあるでしょうが、

そこには「その子に合った学び方での学習量が保証されているのか」

という問い直しが必要だと感じています。

時間をかけてたくさん取り組んでいるように見えても、

こなすので精いっぱいで、「できた」や「わかった」に

つながっていかない場合もまた、「学習」の「量」が適切に

保証されたとは言い難い状況だと思います。

「その子に合った学び方」は、「これならできる」という

ワクワクした見通しと、「わかった!」「できた!」という学ぶ喜びと

達成感を支えてくれます。

そして、それがあればこそ、学力の定着につながる充分な

「学習量」も確保できるのではないでしょうか。

よく、「この子には苦手さがあるので」という枕詞で

学習内容や量を減らし、負担を軽減しているという話を聞きます。

私もかつては「ストレスになっているものを減らさなくては」と、

どんどん学習量を減らしてしまっていた時期がありました

もちろん、苦手なことを苦手な方法でやらせるというのは

無理があります。

「苦手な方法」は減らしていかなくてはいけないでしょう。

しかし、「減らした分だけは、その子にとって得意な方法での

学びを増やしていく」ことも忘れてはいけなかったと、

自戒も込めて痛感しています。

今回のセミナーでは、事例を通じて、それぞれの子どもたちの

学びやすさを支えた手立てを、アナログ・デジタル両方で

たくさん紹介します。ご参加の皆様にとって

「これならあの子とやり続けられるぞ」と感じていただけるものが

共有できる時間になれば嬉しいです。

 

【井上賞子先生のプロフィール】通常学級、通級指導教室を経て、

現在に至る。特別支援教育士。特性のある子どもたちの学びを

支える方法を模索しながら教材開発を行っている。

平成23年度より、東京大学先端科学技術研究センターと

ソフトバンクグループが実施する情報端末の活用が

障害を持つ子どもたちの生活や学習支援に役立つことを

目指した実証研究「魔法のプロジェクト」に参加、

ICTを活用しての支援にも取り組む。

著書に、『特別支援教育 はじめのいっぽ!』、

『はじめのいっぽ! 算数のじかん』、

『はじめのいっぽ! 国語の時間』(学研)などがある

  

 

特別支援にとって大事なことを書いてある文章だと思います。

時々読み返したいので、ここに引用しました。

  

この講座、参加したくなったでしょ。

ぜひ参加しましょう。

そして私に内容を教えてください。

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