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2019年2月10日 (日)

「学校の『当たり前』をやめた。」その1/教師は今も時代の最先端でありたい

今日は2月10日。

  

本を読破しました。

学校の『当たり前』をやめた。

(工藤勇一著/時事通信社)です。

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東京都千代田区立麹町中学校の校長先生が書いた本です。

内容も中学校のことが書いてあります。

もし昨年春に中学校勤務にならなかったら、

おそらく読もうとは思わなかった本でしょう。

でも出合って、買って読みました。

いい本でした。出合えてよかったです。

今晩、そして明日は、この本のことでブログに書き留めたいです。

3連休明けの自分の原動力の一つになりそうな本でした。

 

 

学校は何のためにあるのかーーーー。

学校は子どもたちが、「社会の中でよりよく

生きていけるようにする」ためにあると私は考えます。

そのためには、子どもたちには、

「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」

すなわち「自律」する力を身に付けさせていく必要があります。

社会がますます目まぐるしく変化する今だからこそ、

私はこの「教育の原点」に立ち返らないといけないと

考えています。

(5~6p)

  

小学校に勤めている時よりも、

社会への入口が近い中学校勤務になって、

「自律」の必要性を感じます。

  

今、日本の学校は自立を育むことと、

真逆のことをしてしまっているように感じます。

手取り足取り丁寧に教え、壁に当たればすぐに手を差しのべる。

けんかや対立が起きれば、担任が仲裁に入り、仲直りまで仲介する。

そうして手厚く育てられた子どもたちは、

自ら考え、判断、決定、行動できず、

「自律」できないまま、大人になっていきます。

そして、大人になってからも、何か壁にぶつかると

「会社が悪い」「国が悪い」と誰かのせいにしてしまうのです。

(6~7p)

    

  

子どもたちに必要な力を付けるための「手段」であるはずの

学習指導要領や教科書が、「目的」となり、消化してこなす

対象になってしまっているのです。

このような「手段の目的化」は、学校の至るところで

見られます。

(8p)

  

テスト範囲まではどうにか教える・・・・・

手段の目的化になっています。

 

大切なのは、固定観念にとらわれず、上位の「目的」を

見据えながら、最適な「手段」を見つけ出すことです。

批判を恐れずに言えば、学校という存在自体も「手段」の

一つにすぎず、「目的」ではありません。

(9p)

  

  

学校は「来ること」が目的じゃない。大人になること、

社会に出ることの方がもっと大事だよ。

(10p)

  

  

最近は「民間人校長」と勘違いされることもあり、

少し残念だったり、少しは進んだことをしていると

見られているのかなと思ったりしています。

「民間人校長ですか」と言われるたびに、思うことがあります。

100年も時計を戻す必要はありませんが、

かつての学校は、時代の最先端にあり、教員もまた、

社会の変化に最も敏感な人たちであったと思うのです。

(12p)

  

  

教師はこれからの時代を担う子どもたちを育てるのですから、

将来のことが見えていなくてはならないと思います。

教師はそれゆえに進歩的な人でなければならないと思います。

そのためには、いくつになっても教師は勉強すべきだし、

さまざまな体験を積み重ねていかなければなりません。

固定観念にとらわれてはいけません。

常に良かれと思うことをやっていく教師でなくてはなりません。

子どもだけでなく保護者にまで刺激を与える教師でなくてはと

思います。

保護者まで巻き込みたいですね。

すみません、工藤先生の文章を読んで、

理想を書きました。でも頭の片隅にはありますよ。

  

  

 

今回はここまで。

今度の本は、購入したので手元にあります。

こうやって引用しておけば、読み返すこともあるでしょう。

もし引用文の周辺を読みたくなったら、

本棚から本を持ってきて読み直したいです。

以後もどんどん引用します。

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