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2019年1月21日 (月)

「アイデアはどこから」その3/ちょっとしたことがスタートとなって・・「たぐる」

 

今日は1月21日。

  

前投稿に引き続き、

本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)より引用します。

  

直接体験を持っていると、それに関連する間接体験から

得られるものがグッと豊かになるからです。

一回でも会場大興奮!のライブに参加したことのある人は、

まったく別のライブのDVDを自宅で見るという間接体験をしたときに、

会場のリアリティや興奮度合いを疑似的ではありますが

共有できます。

間接体験の豊富さが直接体験を助けることもあります

恋愛小説を何冊も読んでいる人だと、

初めての恋でもちょっと駆け引き上手だったりして。

(89p)

  

  

Q 網づる式、の網の目を密にしていくにはどうすればよいのでしょう?

A すでに知っている既存の要素にどんな”とっかかり”をつけるか、

 がポイントになると思います。「タグ」です。

 タグが素敵なのは、一つの事象についていくつでもつけられるところ。

 ある一つの記憶に到達する道は複数あるし、

 一つの記憶が出発点となって、どこにでも行ける。

 すべての道はローマに通ず、といいます。

 その記憶版を作ろうよ、ということですね。

 四方八方に道が張り巡らされた「記憶の網」があって

 脳内検索を楽にすることができれば、

 すぐ手にすることができるアイデアの素は

 当然ながらグンと増えるはずですから。

  

 一本の万年筆に対して「筆記具」「万年筆」「ドコドコ製で

 品番は××」などの一般的なタグから始まって、

 「初めてのモノ」「自分なりのカスタマイズ」「ヌラヌラ(書き味)」

 「シマシマ(の模様があるから)」「著書の表紙を書いた」

 「こき使っている」・・・・と、いたって個人的で私的なタグまで

 いくつでもつけられます。

 それで、例えば「つらい仕事を楽にするアイデア」なんてお題が

 与えられたときに、自分だけは万年筆、という既存の要素を

 スッと「思い出す」ことができてしまうわけです。

 それがアイデアに直結するかどうかは不明ですが、

 他人とはちょっと違う視点から課題を見ることができたり、

 違うアイデアが出てきたりする可能性を手にすることができたわけですね。

 「持っているだけで思わず笑っちゃうペンを全員に配付する」

 なんてアイデアも出てくる。

 そのアイデアがよいかどうかは後で判断します。

 まずは出すだけの時間ですから。

 既存の要素を収集するばかりではなく、

 仕舞い方にちょっとした工夫があると後で楽になります。

 網づる式、という言葉に込めた気持ちです。

 (94~95p)

   

面白い発想でしょ。

アイデアを生み出すことを生業にすると、

ここまで考えるんだと驚かされます。

そしてその発想をこうやって本にしてくれたおかげで、

とっても参考になっています。

  

  

アイデアパーソンにとって基礎的な、

けれども欠かすことができない「練習」とは何か、

(中略)

地味かもしれませんが、意外に大事で効くのは

「既存の要素」の取り扱い。

直接体験、間接体験、知識をどのように探し出し、

脳裏に取り込み、かつ忘れないように活性化しておくか。

アイデアパーソンにとって必要な既存の要素を常に、

自分の手の届く場所に引き寄せておくんか。

他人ごとではなく自分ごと、とし続けられるか? が焦点。

 

そのための技を紹介しましょう。

それは「たぐる」という技であります。

(98p)

  

220pまである本ですが、

後半はこの「たぐる」の説明がほとんどです。

  

  

これが「たぐる」。

直接体験、間接体験、各種メディアでの知識をたぐり寄せていくことで、

自分の中にひとつの「既存の要素」ができあがっていく感じです。

(103p)

ちょっとしたことがスタートとなって、

世の中にすでにある「既存の知識」を手元に引き寄せていく。

(104p)

 

「たぐる」の説明。

これって私がブログでやってきていることに共通するぞと

思い始めた文章です。

  

 

「たぐる」を分解すると、こんな感じになります。

四つの「たぐる」は順序もバラバラで、

行ったり来たりの自在なつながりを見せています。

「ぶつかる」「思い出す」「押さえる」「ほる」

(106p)

  

「ぶつかる」「思い出す」「「押さえる」「ほる」の

それぞれについては次項以降で詳しく触れていきます。

(106p)

  

 

私も次の投稿以降で触れていきたいです。

 

まだまだ続く。

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