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2018年12月 9日 (日)

「西郷どん 45回 西郷立つ」がよかったので、今晩も期待

今日は12月9日。

  

前投稿の続きを書きたいと思いましたが、

できたら午後8時までに書いておきたいことがあったので、

書きます。

12月2日の晩に放映されたNHK大河ドラマ「西郷どん

45回 西郷立つ」です。

西郷隆盛役の鈴木亮平さんの演技が素晴らしかったです。

もうすっかり西郷さんになってしまった感じ。

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11月末の期末テストでこんな問題を出しました

 

NHK大河ドラマ「西郷どん」も大づめです。

主人公の西郷隆盛が命を落とす戦争の名前は何か下から選びなさい。

( ア:南北戦争  イ:西南戦争  ウ:東北戦争  エ:東西戦争 )

  

いよいよ今日の午後8時からは「西南戦争」が描かれます。

2月2日の放映があまりに良かったので、

社会の授業で少し見せて、

2月9日の放送はぜひ見ようと勧めました。

どれくらいの生徒が見てくれるかな。

↓ 2月2日放映の評判の良さを伝える記事です。

エンタメの「今」がわかるクランクイン 西郷を“シサツせよ”の真意は? ネット上で議論白熱の『西郷どん』第45回 

  

 

正解の西南戦争がなぜ起こった直接の理由が、

12月2日の放映で説明されました。

鹿児島の武器庫を、私学校の士族が襲ったことと、

「ボウズヲシサツセヨ」との命令の2点でした。

社会科教師ですが、恥ずかしながら、私学校に密偵がいて、

このような命令が下ったことを知りませんでした。

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この「シサツ」が「視察」なのか「刺殺」なのかは

不明なのだそうです。

おもしろきこともなきこの世をおもぶろぐ

このサイトでは、密偵の中原尚雄(なかはらなおお)について

書いています。

何と、私学校の拷問でひどいことになったのですが、

後に救出されて生きのびて、3県の警察警部長を務め、

70歳で亡くなったとのこと。

中原曰く、「シサツ」は「視察である」と臨終の際にも

明言したそうです。

  

  

思い出すのは、1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」です。

同じく西郷隆盛と大久保利通を主人公にしたドラマでした。

その時にも中学校社会科教師だったので、

「翔ぶが如く」の宣伝を、

社会科通信「道草・社会」(手書き・B4サイズ)を使って、

せっせとした覚えがあります。

28年前。

自分の思いややっていることが、28年前と変わらないことが、

うれしく思います。

28年経っても、これがいいと思うやり方を、

28年前の自分がやっていたことがうれしいのです。

  

ふと「翔ぶが如く」では、「ボウズヲシサツセヨ」が出ていたのか

調べたくなりました。

検索しました。

そしたら、またまたすごい記事に出合いました。

散文的で抒情的な、わたくしの意見 西郷どん 45回 西郷立つ 感想  翔ぶが如くとの比較

 

「翔ぶが如く」との比較をしてくれていました。

知りたいと思ったことが書いてあるぞと思いました。

内容を読んで驚きの連続でした。

一部引用。

  

明治9年に刀を差していたのでしょうか。

「るろうに剣心」じゃあるまいし。

大河「翔ぶが如く」では、、、もちろん桐野たちは

刀など差していません。

「すでに刀なぞ差してはおらんぞ」というわけで、

「いまさら廃刀令もないもんだろ」という感じで受け流します。

明治9年ですからね。刀なぞ普通の生活においては差していないでしょう。  

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そうか、もう刀は差していないのか。
 

 薩摩の不満士族を「私学校」という集団に属させ、

暴発を防ごうとしていました。

しかし彼らは農民生活をしており、

普段は鹿児島中心部(都市)にはいません。

桐野があんな風にギャーギャー騒ぐドラマを初めて見ました。

ウソが多すぎて泉下で桐野も泣いています。

 

え、あの大野拓朗さんの演技もいいなと思っていましたが・・・

  

翔ぶが如くでは、史実通り、西南戦争の直接のきっかけは、

薩摩私学校生徒が、政府の「弾薬撤去」に抵抗し、

「弾薬掠奪事件」を起こしてしまったから、

となっています。

弾薬掠奪事件は明らかな国家反逆です。

国家反逆を行った私学校生徒を、

政府に渡すことができなかったため

「やむなく立った」とされています。

西郷どんでは、密偵事件→弾薬掠奪事件となっています。

これは逆です。時系列でいえば、弾薬掠奪事件が先にあり、

その後密偵の摘発が行われます。

西南戦争のきっかけは、私学校生徒が起こした国家反逆事件である

弾薬掠奪事件なのです。

戦争の大義を得るため「西郷暗殺計画を作り上げた」という説もあります。

「シサツ」が「刺殺」なのか「視察」なのかも、

この作品に限ってはもうどうでもいい気がします。

真面目に考えることを「放棄させる」力をもった作品。

それが「西郷どん」です。ウソばっかりです。

  

 

厳しい批評です。

こうも書いています。

  

翔ぶが如くを見た人間からすると、

「西郷どん」は漫画に毛がはえた程度の作品です。

どうしても悪口が多くなります。 

   

勉強不足の私には、この激しい批評に対して

何にも書けません。

私はすっかり第45回放映に酔って、

生徒たちに今晩の放映を見ることを勧めたのです。

 

「翔ぶが如く」との比較を思いついたことで、

いい勉強になりました。

もっと勉強しないといけないと思いました。

  

さあ、「46回 西南戦争」を見ます。

  

 

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