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2018年10月25日 (木)

地理は難しい?半導体・経済特区・深圳(シンセン)市

 今日は10月25日。

  

18年ぶりに中学校の社会科教師をやっています。

地理を教えるにあたって、教科書を読んでいて、

産業についての記述を見ると、隔世の感がありました。

「新編 新しい社会 地理」(東京書籍)より引用。

 

1990年代以降、中国などでも、

外国の企業を積極的に受け入れ、

急速に工業化が進みました。

現在、東アジアは、パソコンや薄型テレビなどの

ハイテク(先端技術)製品の生産で、

世界の中心になっています。

(48p)

  

(韓国では)1990年代以降に半導体や薄型テレビ、

携帯電話などのハイテク産業が急成長する中で、

首都ソウルの周辺での生産が増えてきています。

現在も、企業の本社は首都ソウルに集中していますが、

中国や東南アジアなどに工場や支店を設けるなど、

海外への進出も積極的に行われています。

(49p)

  

台湾は世界的に見ても、コンピューターや半導体などの

ハイテク産業がさかんな地域です。(中略)

台湾には、世界各地の企業から注文を受けて、

半導体を生産する大規模な工場が集まっています。

また、台湾の企業の中には、

安くて豊富な労働力を得るために、

中国本土で生産を行う企業も増えてきています。

(49p)

 

18年前は、教科書にこんなに「半導体」という

言葉はありませんでした。

「半導体」をどうやって中学生に教えたらいいのか?

これがまず難しい。

でも今や生活には、なくてはならな製品となっています。

nikkei4946.com 半導体のしくみと業界の現状について知る!

↑ このサイトには、図で半導体が使われている製品が紹介されています。

この図です。

Photo  

東アジアの国々の半導体の生産が強いようですが、

どの程度なのだろう?

マイナビニュース 半導体の地域別生産能力トップは台湾。日本は3位

↑ このサイトに円グラフがありました。

これです。

Photo_2  

生活になくてはならない製品であり、

生産国ランキングで、1位台湾、2位韓国、3位日本、

5位中国となれば、やはり教えるべきでしょう。

  

  

さらに教科書の記述で注目すべきは、

「中国などでも、外国の企業を積極的に受け入れ・・」

「(韓国の企業が)中国や東南アジアなどに工場や

 支店を設けるなど・・」

「中国本土で生産を行う(台湾の)企業が増えてきています。」

といった中国への企業進出です。

  

調べていて目に入ったのは香港の近くにある

深圳(シンセン)市です。

グーグルマップで迫ります。

グーグルマップ 深圳(シンセン)

Photo_3  

香港、マカオに近いことがわかります。

経済特区と呼ばれる都市です。

経済特区とは、資料集には次のように書いてありました。

 

工業の近代化を目指し、外国企業を

税金の面で優遇して技術や資金を受け入れやすくした

地域。沿岸部に集中。

「資料集 アクティブ地理総合 世界・日本」

(浜島書店)37p)

  

「税金の面で優遇」?

コトバンク 経済特区には次のように書いてありました。

 

(1)100%外資企業の認可、

(2) 輸出入関税の免除、

(3) 企業・個人の国外送金の自由、

(4) 所得税の3年間据置きなどの特典がある。

  

この特典は、外国企業にとって魅力的なのでしょう。

そして安くて豊富な労働力。

  

深圳市について調べたくなりました。

きっと調べたら、授業で紹介したくなる都市だと思います。

調べましたが、深圳市に関するテレビ番組は、

私は今現在録画していません。

チェックがもれました。

  

ダイアモンド社 人類史上最速で成長する都市「深セン」で何が起きているのか

週刊現代 中国に出現した「未来都市」深センで見た驚くべき光景

 

ネット上でこれらのサイトを読んでいたら・・・・

何と、味方が現れました。

この動画です。


YouTube: 漁村から大都市に・・・“中国のシリコンバレー”深セン(18/10/24)


YouTube: “QRコードで出来た都市”深セン 「中国の夢」の今(18/10/24)

2018年10月24日の動画!

昨日ではないですか!

昨日のニュース動画で、深圳市を紹介してくれています。

さらに、動画の説明に次のように書いてありました。

 

安倍総理大臣は25日から中国を公式訪問します。

首脳会談では、いまや世界第2位の経済大国にまで成長した

中国との経済問題が最大のテーマです。

中国経済は今どうなっているのか。

「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる深センを取材しました。

  

25日と言えば、今日!

安倍首相が中国に行かれるんですね。

日本の首相が中国を訪問するのは、7年ぶり。

ビックリ。

つまりリアルな話と絡めて、

授業で東アジアの産業について教えることができそうです。

 

こういう時に私はこう思います。

安倍首相が私の味方になって、

このタイミングで中国訪問をしてくれて、

そのおかげで深圳市の最新の話題が入手できたと。

さあ、どんな授業にしようかな。

  

  

以上、教材研究を兼ねた記事でした。

  

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